コロナ5類移行しても、マスクを外さ(せ)ない人が多すぎる

健康をマネジメント
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5月8日からコロナが季節性インフルエンザと同じく感染症法上の「5類」に移行した。そして会社でも様々な変化があった。想定通りで納得できるものが大半だが、一部想定と異なる事もあった。

オフィスはパーティションを維持、皆がマスク

私の部署は当面、各ワークスペースの正面と左右のパーティションは撤去しない、という方針になっている。会議スペースが相対的に少ないこともあって、会議はいまだにほとんどが自席でオンラインであり、パーティションは防音の役目もある。そのおかげで会議でなくても、適度なプライベート空間が確保できて仕事に集中できる。

また、会社の入り口の温度センサーや消毒台は撤去されており、オフィスでのマスク着用は完全に個人の判断に委ねられたが、まだほとんどの人がマスクを着用している。自席でマスクを外したり、顎まで下げている人も見かけるが、かなり少数だ。

街中でも、マスクを着用して歩いている人の方がずっと多い。電車に乗る際にマスクをつけて、それをいちいち外してポケットやバッグなどにしまっておく事が煩わしいのだろうか。確かに外したマスクをしまう場所は若干困る。ただ。あごまでマスクを下げた状態で外を歩いているのは中途半端で格好悪いし、正直どうかと思う。あれではまるでキン肉マンではないか(40代にしか伝わらない)。もしかしたら、顔をマスクで覆うことに慣れてしまって、顔を見せることに抵抗を感じているのかもしれない。

確かに私も、電車に乗るときにまだマスクをすることが多い。しかし通常は自転車通勤のため、出社時は基本的にマスクは外していて、そのままオフィスフロアでもマスクはしない。花粉のピークも落ち着いているし、防寒対策も不要なので、コロナ以外の目的でマスクを着用することもなくなった。

だが、想定以上に回りは保守的だ。ファーストペンギンになるが嫌で様子を見ているのか、それともまだコロナ感染リスクを考えてのことなのか分からないが、これからますます暖かくなっていくと、マスク着用が不快になり、パフォーマンスも下がっていく。さすがに夏になれば皆がマスクを外すのだろうか。皆は一体、何を待っているのだろう。

食堂はパーティションが全面撤去された

これは想定外だった。コロナ禍では、カウンター席では各席毎にパーティションが設けられた。また4人掛けテーブルもイスを減らして2名掛けとし、斜めにパーティションが置かれた。そのためチームメンバと皆で昼食をとろうとしても、2人ずつに分かれる必要があった。原則黙食なので、チームで昼食をとる事自体が非推奨だった。

以前の記事にも書いたが、コロナが明けてもパーティションは一定数残ると思っていたのだが、8日からすべて撤去された。

また食堂利用のルールもコロナ前に戻り、以下の流れになった。
 ①トレーを取る
 ②カウンターで食事を受け取り、あらかじめチャージした専用カードで受け取る
 ③ご飯を受け取る
 ④お好みでふりかけやドレッシングを使う(専用コーナーにそれぞれ設置)
 ④席に座って食事をする(各席に箸と紙ナフキン、つまようじが設置)

コロナ禍では、トレーはスタッフがカウンターで食事と一緒に用意してくれた。またご飯を受け取るタイミングでスタッフが箸や紙ナフキンをトレーに置き、ふりかけやドレッシングもかけてくれた。パーティションも一定間隔でスタッフが拭いてくれていたので、今を思えば食堂側としてはかなり人件費が上がっていて、そのため会社側との価格交渉など、見えないところでゴタゴタがあったのかもしれない。

利用する側からすれば、コロナ感染リスクよりも、食事中・食後の休憩中に目の前やすぐ横で別の人が食事をしていることがとても気になった。在宅勤務により食堂利用者数が減っているので、コロナ前ほど各テーブルの密度は高くないのだが、それでもテーブル席では新聞を読むにも落ち着かない。食堂を見渡せば3分の一程度は一人で食事をしている。その分パーティション席を維持してもよさそうなものだが、ここは会社・食堂側と、利用者側の意向のギャップが大きい。

会社側はコロナ禍で損なった従業員間のコミュニケーションを活性化させてたい、という狙いがあるのかな、とも考えたが、食堂限定では効果は中途半端なので、やはり食堂側の意向と人件費削減が主目的なのだろう。

コロナは恐れず、周りの目を気にしている

学校、塾、テニススクールでも、サービスを提供する側を含めてマスク着用は個人の判断となった。コロナ禍での報道やニュースなどにより、日常生活でどれだけ飛沫が飛ぶのか、ウィルスが人から人に感染する可能性やリスクについては、もはや一般常識のレベルにまで行き渡っている。そのため心理的には、サービスを提供する側はマスクをしてほしい気もするが、それら含めて、すべては自己判断で、自己責任ということだろう。でも、会社含めて皆がなかなかマスクを外さない。

しかし興味深いのは居酒屋だ。最近は飲み会に行く機会も増えており、また帰宅する際に外から中を覗いてみれば、コロナ前と同様に誰もマスクはしていないのだ。コロナ禍で最もリスクが高いと言われていた環境であるにもかかわらず、マスクを外して密着し、みんな酔っぱらって大声で会話しながら飲食を楽しんでいる。居酒屋=皆がマスクを外す場所であることを皆が共有しており、皆が外してるから自分も外して大丈夫、という集団心理が働くのだろう。

結局は、コロナ感染自体を恐れてマスクをしているのではなく、ただ人の目を気にしているだけなのだ。あらためて、行動制限やロックダウンとはいったい何だったのだろうか、と思う今日この頃。

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