楽天の株主優待のSIMを使えるようになるまで

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今年度の楽天の株主優待は「楽天モバイル 音声+データ30GB/月 プランの1年間無料提供」だった。

https://corp.rakuten.co.jp/investors/stock/preferential.html

私はyoutubeなどの配信動画ほとんど見ないため毎月30GBのデータ通信が無料になったところで特に使い道はない。そこで私のお古のスマホをSIMなしで使用している娘に無料SIMを譲る事にした。娘は小学5年生で中学生になれば息子と同様にSIM契約をするつもりだったが、塾の帰りに電車が遅れるなど何かアクシデントが発生した際に連絡が取れないことは不便だった。7月までに届けば誕生日プレゼントに良さそうだ。

利用開始が遅れていく

6月頃、楽天から優待専用eSIMのQRコードが届いた。この時点では利用基準日は7月15日となっており、7月上旬の娘の誕生日は過ぎてしまうものの十分に誤差の範囲だ。もし3月中に先行申込をしていれば5月から利用開始できたことを知ったが、早く始めたところで使える期間は1年間と変わらないので問題はない。

そして同封の書類には、利用を希望する場合は専用サイトからの申込みが必要で、専用サイトには「 第27期 楽天グループ株式会社 定時株主総会・株主優待 専用サイトのご案内および ID・パスワードのご通知」に記載されていたID(株主番号)とパスワードを使ってログインするよう記載されていた。

https://stockbenefit.corp.rakuten.co.jp/contents/paper/bylaw.html

通知書は株主総会招集の通知と一緒に発送済みらしいのだが、株主総会に興味はなかったので、書類をよく確認せずに捨ててしまっていた。

https://stockbenefit.corp.rakuten.co.jp/

仕方なく株主優待専用ダイヤルに連絡すると三井住友信託銀行に繋がった。事務の代行をしているようで、氏名や生年月日などを伝えてID、パスワードを再発行してもらうことができた。そして6月末にようやく専用サイトから株主優待の申し込みを行った。

しばらくして佐川急便から「重要事項説明書」が届いた。この書類を受け取る際に免許書の提示による本人確認が必要で、書類受取によって楽天側で登録住所の確認が出来たと判断して回線開通手続きに入るようだ。そして利用開始基準日を目安に「ご契約内容のご案内」が届いたらようやく開通手続きが完了してSIMを利用できる。まだまだ先は長い。しかもその書類にはさらっと「利用開始基準日及び終了日の変更」が記載されていた。当初の案内よりも1か月遅れだ。その後さらに半月ほど利用開始日が延伸して最終的には利用開始基準日は9月1日となった。娘の誕生日どころか、結局は夏休みにも間に合わなかった。

9月1日(日)を過ぎても楽天からの案内は届かないので、しびれを切らして翌2日にコールセンタに電話をしてみたが、いつ電話しても「大変込み合っており別の時間にかけ直せ」という自動音声が流れるだけだで不安は増すばかりだ。だがその日に帰宅すると、娘が「楽天からなにか来てるよ!」と興奮していた。待ちに待った「ご契約内容のご案内」がようやく届いたのだ。

てっきり利用開始基準日より前に書類が届くと思っていたが、日曜日は郵便配達はないし、利用開始基準日までは回線の使用ができないので、2日に届いたのは妥当だったのだろう。もう少しユーザー目線に立って説明をしてほしいかったところだが、株主優待とはいえ無料なのであまり文句は言えない。

SH-M08がeSIMに対応していない

目を輝かせている娘と一緒に早速スタートガイドを見て利用開始の設定を始めたところで新たな壁にぶつかり、最初の開通手続きにいきなりつまづいた。

https://stockbenefit.corp.rakuten.co.jp/contents/doc/paper/startguide_esim.pdf

娘に譲った私の前のスマホには、「4.詳細設定をタップ」のあと「携帯通信会社」が表示されないのだ。古い機種( AQUOS sense2 SH-M08)なのでOSが古いのかと思いアップデートを行っても変化がない。すぐに使えるようになると期待していた娘の表情が曇り始めた。

まさかと思ってAQUOS sense2のスペックを確認したところ、今更ながらeSIM非対応の機種だということが判明した。これは致命的な問題で、無料SIMを娘の誕生日プレゼントにする計画が根底から瓦解してしまう。先行申込期間中ならpSIM(SIMカード)選択することが出来たのだが、すでにeSIMが届いてしまった後では手の打ちようがない。事前の確認を怠ったことが悔やまれる。

https://stockbenefit.corp.rakuten.co.jp/contents/paper/bylaw.html

娘と約束してしまった手前何とかしたかったが、eSIM対応機種を買うのであれば数万の出費は避けられない。中古でもeSIM対応機種なら1万円近くなるし、さすがに誕生日に中古スマホを贈るのは気が引ける。それならいっそ新規に楽天モバイルを契約したほうがキャンペーン価格で費用を抑えられるのではないか。先に眠ってしまった娘の顔を思い浮かべつつ、今打てる手段を調べながら何が最良かを必死に考えた。

起死回生、eSIM.me

そして見つけたのが、eSIM非対応機種でもeSIMが使えるようになる「eSIM.me」というサービスだった。ドイツの会社が提供するサービスで、物理SIMを含めた複数のSIMの切り替えに使用できる。1台で二つのeSIMを切り替えて使用することも可能だ。

サービス内容によって価格は様々だが一番安いSINGLE2(eSIMプロファイル数=2、端末台数=1)で24.95ユーロ。そこに海外からの送料が加わって34.90ユーロ。1ユーロは約170円だったので、クレジットカードで支払った額は5,939円になった。本来なら不要な支出ではあるものの、誕生日プレゼントの金額としては許容範囲な額に収めることができた。

9月3日に注文した際、9月23日~10月2日までに到着予定とメールに記載されていたため、翌朝娘にはSIMカードを使う手段は見つかったがさらに1か月待つ必要がある、と告げた。喜んでいたものの、さらにもう1か月待たなければならないことは残念がっていた。

だがありがたい事に9月9日にはエアメールでSIMカードが届いた。さっそくSIMカードをセットし、ダウンロードしたアプリを起動してeSIMをダウンロードする。細かい設定はしなくても問題なさそうだ。最初はインターネットに接続できず若干焦ったものの、端末を再起動することですぐに楽天の回線を使用することができた。

SIMフリーの状態では電話番号が使えなかったためLINEの登録ができなかったが、これでようやく娘も家族のLINEグループの一員だ。これからは塾など屋外でも娘と連絡を取ることができる。法人回線で、且つ5G未対応機種なので速度はあまり期待できないが、娘が外で利用する分には申し分ないだろう。

スマホと正しく付き合えるか

ようやくLINEアカウントを獲得した娘は早速小学校や塾の友達をLINEに登録していた。驚いたことにすでに小学5年生女子のライングループが存在しており、3分の一以上の生徒がそのグループに参加していた。SNSがいじめの発端になっている、という話も聞いていたので、念のため娘には何かあれば本人同士で直接話をするか、先生や親に相談するように教えておいた。

また、もともとファミリーリンクで使用時間の制限をしていたが、SIMの利用を機に1日の上限を外すことにした。外で連絡を取りたいときに使用制限にかかってしまっては本末転倒だ。ただし時間帯の制限はそのまま、夜23時から朝7時半までは許可なく使用できないようにしておく。夜中にyoutubeやゲームをして寝不足になったり生活リズムを崩すのはNGだ。アプリもyoutubeやゲーム類は1日1時間に制限した。LINEは使い放題だが、毎日塾や学校の宿題など、やるべき事を先が終わらないようならLINEにも制限を入れる、とクギを刺しておく。

そして制限内容はあらかじめ娘にきちんと説明し、スマホと正しく付き合うことの重要性も伝えた。娘を信用しているからスマホを与えるが、自制が効かないこともあるので制限を入れるのだ。

すでにスマホなしでは生活が成り立たない世の中になっているので、規制・制限をかけすぎるのではなく、早いうちにスマホの適切な付き方、距離感を身に着けてほしい。息子もそうだが、早い段階で小さく失敗するのいくらでもリカバリは可能だし、逆によい学びにもなる。娘の中学受験はこれから山場を迎えていくが、5年生のうちにスマホの良い面、悪い面を学び理解してくれることを願うばかりだ。

しばらくはスマホの利用状況、塾の宿題、成績、娘の様子には気を配ろう。

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