住宅ローン完遂のその先に、新NISAと外貨預金

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10年間におよぶ住宅ローン減税による税金控除期間が昨年末で終了し、また人間ドックの再検診結果も問題なかったことから、住宅ローンの繰り上げ返済を行った。

まず、住宅ローン契約時に住宅購入資金として用意していた貯蓄を元手に私と嫁でそれぞれ貯蓄型生命保険を契約していたので、繰り上げ返済のため嫁の分(私が受取人)は解約した。この10年で銀行口座の預金自体も増えていたので、私の分の生命保険は解約せずに万が一の時の備えとして残しておく事にした。

住宅ローンは毎月一定額が引き落とされていたが、全額一括で繰り上げ返済すると手数料が余計に数千円かかってしまうので、数円だけ残して返済して残りは来月の定期引き落しで完済することになる。

住宅を購入や住宅ローンでは今まで見たこともない桁の金額の契約にドキドキしっ放しだったのだが、ローンの完遂はほぼすべてインターネットやアプリで手続きできる。総額2千万円以上のお金が動いたにも関わらず、終わってみればなんともあっけないものだ。

住宅ローン完遂で困る事

住宅ローンを完遂したことによって一つ困る事があった。OliveのVポイントアッププログラムのうち「Oliveアカウントのご契約&住宅ローンのご契約 +1%」が無くなってしまうのだ。住宅ローンと比べると金額的には極端に小さい話ではあるが、ポイ活が趣味でありライフワーク的な存在である私にとっては、ある意味で住宅ローン以上の心配事だ。それはもはや金額の問題ではない。

現在のVポイントアッププログラムのポイント還元は合計10.5%で、その内訳は以下の通り。

・スマホのタッチ決済 7.0%
・アプリログイン 1.0%
・選べる特典 1.0%
・SBI証券で投資信託購入 0.5%
・三井住友銀行で住宅ローン 1.0%

主にマクドナルドやコンビニでの支払いしかOliveは使用していないので、Vポイントアッププログラムによる還元は毎月数十円程度と微々たるものではあるが、それでもポイント還元率が下がることには抵抗がある。さて、なにかカバーする手立てはないものだろうか。

NISA口座をSBI証券に移すのはやめた

一つの手段として、NISA口座を楽天証券からSBI証券に移して投資信託の積み立てを行うことを考えていた。これによってVポイントの還元率が+1.0%となり、住宅ローン完遂で減った分を補填できるのだ。

だが新NISAによって非課税の投資枠が拡大したことで考えを改めた。これまで一般NISA(旧NISA)の非課税枠は年間120万円で5年間だったが、新NISAは積み立て投資枠120万、成長投資枠240万と一気に3倍に拡大し、積み立てだけでなく通常の株式投資もNISAの恩恵を受けられるようになった。

もともとは楽天証券でもSBI証券でも投資信託の積み立てを行ってるが、SBI証券にNISA口座を移すのであれば投資信託の長期的な積み立てはSBI証券で、株主優待や短期の配当狙いの国内株投資は楽天証券の口座を使う想定だった。だがその場合、新NISAの非課税枠を十分に活用することが出来ない。すでに楽天証券ではある程度の規模の国内株を保有しているので、二つの証券会社で国内株の売買を行うのはかなり手間だし、片方は非課税枠を意識して他方はしない、というのもややこしい。ただでさえ国内株の売買でもNISA枠とそれ以外とで保有株の管理が別になっているので、これ以上複雑にしたくない。

そのためNISA枠をSBI証券に移すのはやめることにした。SBI証券ではこれまで通り、毎月5万円分の投資信託をOliveゴールドで購入してVポイントを獲得し、あとはたまったVポイントを投資に回す程度にとどめておく。そして住宅ローン完遂によって毎月の支出が減った分は、NISAの積み立て投資枠を利用して楽天銀行の投資信託の購入額を増やす。さらに株主優待を目的とした株式売買は楽天証券の成長投資枠を使用する。これが少なくとも2024年の証券会社の利用戦略になる。

積み立て投資と成長枠投資の使い方

ただ、これまで楽天証券で積み立てていた投資信託は、新NISAだと成長枠投資に該当し、積み立て投資枠を使えないことが分かった。また、楽天カード払いと楽天キャッシュ払いで合計10万円分、楽天ポイントが獲得できるという楽天経済圏のメリットを享受するためにも、購入する投資信託の組み換えはやむを得ない。

最終的には、今まで積み立てていた月5万円分の投資信託を月3万円に減らして成長枠投資に切り替え、新たに月7万円分を積み立て投資枠で購入できる投資信託に投資する。これで合計10万円分の楽天ポイントが得られるし、仮にこれらの投資信託を15年買い続けた場合、

積み立て投資枠:7万円×12ヵ月×15年=1260万円
成長投資枠:  3万円×12ヵ月×15年=540万円

となる。現時点で非課税保有限度額(障害投資枠)は1800万円なので、15年間でこの枠を使い切る計画だ。NISA制度に変更がなく、また積み立てを継続する場合は成長投資枠の投資信託を売却するかどうか、その際に考えればいいだろう。

外貨預金を始めようか

さて、それでは受託ローン完遂にともなうVポイントアッププログラムの補填はどうするべきか。今前向きに考えているのはSMBC外貨預金だ。

Oliveアカウントを保有していれば、以下の条件で最大+2.0%もポイント還元が受けられる。

条件1:当月に1回以上外貨購入 +0.5%
条件2:当月に5万円以上外貨購入 +0.5%
条件3:当月末の外貨評価額が1万米ドル相当以上あること +1.0%

三井住友銀行も外貨の獲得に力を入れており、米ドルなら6か月定期預金で年利が5.0%だ。仮に100万円を預けていたら15年で倍近くになる。しかも今なら為替手数料が全額キャッシュバックされるという大盤振る舞いだ。このタイミングで1万米ドルを定期預金すれば住宅ローン分のVポイントを補填できるし、さらに毎月少しだけ外貨購入をしていけば合計1.5%の還元となる。

ただし、ここ数カ月は円高傾向にあるので、1万米ドルを一気に定期預金にすると円安に振れた時に引き出しにくくなるリスクもある。それならしばらくは毎月5万円ずつ外貨預金をしていくほうが、リスク分散できて良いかもしれない。その場合でもVポイントアッププログラムの条件1,2を満たすので、還元率が+1%になる。また、こちらも為替手数料のキャッシュバックがあるようだ。

と思ってよく読んでみたらこちらのキャッシュバックは外貨普通預金が対象だった。本日時点、米ドル6カ月定期なら年利5.0%なのに普通預金だと0.01%。投資ではなく、ただ外貨口座に定期的にお金を入金したい人向けのサービスということか。意図的か分からないが、ややこしいことこの上ない。

ということでもう少し為替の動向をながめつつ、外貨預金を始めるかどうか、2月末まで少し間をおいて考えることにする。さすがに今年に入って住宅ローン完遂、投資信託見直しとお金を動かしすぎているので、落ち着く時間も必要だ。

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