
6月末で12年間にも及んだ出向が終了し、7月から自社に帰任した。
7月、8月は引継ぎ期間ということで、担当するシステムや案件の説明・引継ぎを受けてひたすら理解を試みる日々を過ごしている。それ以外にも社内システムや社内ルールなどがこの12年間ですっかり新しくなっていてキャッチアップが大変だ。
また勤務地や仕事環境が変わったことによって僅かながらポイ活習慣や100万円修行にも影響があり、それによって「JRでVISAタッチが使えない」ことに今更ながら不便を感じるようになった。
出向帰任によってSUICAを利用する機会が増えた
私は基本的に自転車通勤だが、飲み会や外出の用事がある場合はJRで通勤なので、その際はモバイルSUICAを使用している。
モバイルSUICAはGooglePayでチャージをすればVポイント付与の対象(100万円修行含む)になる。30日以内に5,000円までというチャージ上限があるが1か月で5,000円も使うことはないのでこれまでは特に気にならなかった。毎月忘れずに5,000円をチャージしておけば、たまの遠出でSUICAを多用しても十分に耐えられていた。
しかし帰任によって二つの点でSUICAを利用する機会が増え、月5,000円のチャージ枠では足りない恐れが出てきた。
①食堂でSUICA払い
出向先の食堂では専用カードにあらかじめ現金をチャージして精算する仕組みだったが、自社はPiTaPa、SUICA、PayPay、Edyでの支払いを選択できる。このうち現時点でVポイントがたまる決済手段はSUICAしかない。週の半分以上は在宅勤務なので食堂を利用する機会はあまりないが、それでも毎月2~3千円はSUICA利用が増えることになった。
②出張でJR利用が増える
帰任後に私が着任したチームは、メンバの大半が東京オフィス勤務となっている。東京オフィスでも出社は週1~2回なので東阪で離れていても大きな支障はないのだが、管理者としては定期的に対面で顔を合わせる機会がほしい。特にチーム体制が変わったところでお互いの理解が不十分な状況では、やはり直接会って会話したり相談し合う時間は重要なので、当面は月1~2回は東京に出張することになりそうだ。そうなると自宅から新大阪、品川から東京オフィスの最寄り駅まではJRを利用することになり、往復で1,000円近くSUICAでの支払いが発生する。月2回出張し且つ泊りでホテルまで電車で移動することがあれば、こちらもやはり月2千円程度SUICA利用が増える。
決済手段を考える
そこで、SUICAを利用する機会の増加・金額の上昇をポイ活(100万円修行)に効率よく取り込むため、今一度決済手段を見直すことにした。
①PayPayカードの停止・解約
食堂ではSUICAに加えてPayPayの利用も可能だ。だが現時点ではPayPayカードを登録しており、支払いの優先順位が①PayPayカード ②PayPay残高(PayPayカードチャージ)となる。どうやらPayPayカードを持っている限りはOliveで支払うことができないらしい。PayPayカードを所有せず、またPayPay残高が不足する場合に初めて他社クレカでの支払いが可能になる。
https://paypay.ne.jp/guide/payment/
他社クレカの場合PayPayスクラッチは対象外だがPayPayクーポンは利用可能だ。通常のポイント付与率が1.0%なので、Oliveゴールドで100万円達成してVポイントを1万ゲットするほうが還元率は高い。決済手段を減らしで管理の手間を減らす意味でもPayPayカードは解約することにした。
https://paypay.ne.jp/notice/20241205/f-creditcard/
解約は「よくある問合せ」からワンクリックで完了した。そしてPayPayの支払い先にOliveを設定すれば食堂やその他のPayPay利用が100万円修行に換算されるようになる。
②VISAタッチによる鉄道乗車の活用
本末転倒な気もするが、そもそも鉄道乗車の際にモバイルSUICAを使う頻度を減らせば5,000円枠の上限を気にする必要もない。大阪市営地下鉄でのPiTaPa利用など特別な割引がある場合を除けば、可能な限りVISAタッチを使うことでモバイルSUICAへのGooglePay経由でのチャージと同等のポイント還元(0.5%)になるし、VISAタッチのキャンペーンがあればさらにキャッシュバックが受けられることもある。
地元の愛知県ではまだ利用できないが、関東であればいくつかの鉄道会社はVISAタッチに対応しており、移動方法が複数ある場合は交通機関の選択に留意したい。実際、先日東京オフィスに出張する際に都営浅草線に乗車し、そこでVISAタッチを使用することができた。ただ降車駅の自動改札はVISAタッチに対応していなかったため、改札の窓口で駅員さんに対応してもらう手間が生じた。関西ではVISAタッチ対応の自動改札がある程度広がっているが、関東やその他の地域ではまだまだ途上、ということだろう。
だがそれでも使えることに意味がある。
VISAタッチが使えない
JRは関西・中部・関東どころが日本中のどこもVISAタッチに対応していない。私は通勤・出張もプライベートでも公共交通機関の中ではJRの使用頻度が最も大きく、もし全国のJRでVISAタッチが出来るようになればSUICAを持つ必要はなくなる(あとは京阪電鉄も)。そうなれば決済手段が集約されるためポイ活の効率化、負担・ストレスが軽減されるのだが、決してそんな未来は訪れない。
SUICA、ICOCAなどのIC乗車サービスを提供しているため競合するVISAタッチへの対応には二の足を踏んでいるのだろう。JRもいろいろ付帯サービスを始めているが、新たな経済圏を構築してそこに顧客を呼び込むには目新しさ・革新性だけでなく、広告・宣伝費や起爆剤となるポイント還元策など、多大なコストも発生する。そこまで思い切った投資をしたとしても、実際に効果があるかは未知数だ。
またVISAタッチはSUICAと違って鉄道会社側への費用負担が少なく、システム更改を機にICカード乗車券の提供をやめるケースも増えてきている。今使っているシステム更改が一巡するまでにはJRも大きな方針転換を迫られることになるに違いない。
近い将来、JR以外の私鉄が軒並みVISAタッチを導入し交通系ICカードの利用を廃止するだろう。さすがにそうなればJRもVISAタッチを導入してくれると期待しているのだが、さてどうなるか。