「義務」と「強制」を「やりたい」に変える

健康をマネジメント
スポンサーリンク
スポンサーリンク

中学受験を控える5年生の娘は週三日間塾に通っていて、17時半から2~3教科の授業を受けると終わりは21時半になる。家から塾までは電車で一駅、自転車なら10分もかからないが、夜の繁華街は酔っ払いがいたりして危ないし自転車置き場もないので、塾は原則として自転車は禁止している。その代わり塾から駅の改札までは塾の先生やスタッフが送ってくれる。ただ電車で帰る子供たち全員の準備が整わないと出発できないので授業後にすぐに塾を出ることが出来ない。そのため帰宅が22時半を過ぎることも多かった。

娘は3年生の終りから一人で電車で通っているので慣れたものだ。だが電車が遅れたり、授業が少し長引いたりしていつもの電車に乗り遅れると、想定以上に帰宅が遅くなることもある。娘にはまだスマホは持たせていないため、帰りが遅くなると心配して駅まで迎えに行ったこともあった。それなら塾まで迎えに行ったほうがよいかと嫁と話しもしたが、仕事が終わったで疲れた体を奮い立たせて外出するのは負担が大きいし、残業やトラブルなど仕事の都合で急きょ迎えに行けなくなる日もあるだろう。お迎えを約束するといつしか義務になり、私と嫁のどちらが迎えに行くかという点にも話が及んでストレスの種が増えてしまいそうで気が進まなかった。

消費カロリーを増やすための施策

話が変わって、ここ最近は思うように体重が減らないため、日々試行錯誤している。食事や水分の量を減らしてはいるものの、結局は基礎代謝含めて消費カロリーを増やさなければ体重は減らないのだ。やはり、何か具体的な行動が必要だ。

そこでまず、テニススクールに週2回通うことを考えた。2クラス通うとレッスン料金の割引はあるのの、人件費の高騰による値上げもあって結局は支出が月1万円近く増えることになる。だが何年も初中級クラスで停滞していて、加齢に伴って体力・筋力が低下していく中では、そろそろ中クラスに上がっておかないと万年初中級から抜け出せない、という焦りもある。それなら中級に上がるまでの期間だけでも週2回通っても良いかもしれない。

せっかく通うのならば日曜のレギュラークラスに加えて週半ばにもう1レッスン受けるのが理想だ。それなら体力・筋力も回復できるし、教えられたことを忘れる前に復習するにはあまり間隔を開けないほうが良い。そして平日日中は仕事なので基本的には夜間しか通うことが出来ない。とはいえあまり遅い時間のクラスだと翌日の仕事に差し支えるだろう。また娘の塾がない日は宿題を手伝うなど家族とコミュニケーションをとる貴重な時間でありできるだけ夜間の外出は控えたい。とった条件をもとに検討していくと思ったよりも受けられるクラスが少ないことが分かった。というよりレギュラーとして2クラス目を申し込めるクラスはなかった。当面はレギュラーが欠席したときに振り替えまたは回数券を使ってレッスンを申し込むしかなさそうだ。

だがそもそも運動量を増やしてカロリーを消費することが目的ならば、その解決策はなにもテニスだけではない。夕食前後にジョギングや散歩をするならコストはかからないし、在宅勤務の日は1日外に出ない事もあるので、仕事が終わった後に1時間程度散歩するのは気分転換にもなる。それならいっその事娘の塾終りに歩いて迎えに行けば一石二鳥だ。いや、加えてオーディオブックを聞きながらドラクエウォークをすれば一石四鳥にもなる。

ということで最近は週2~3回、食後に娘を迎えに行くことが日課になった。念のため娘には、もし授業後に迎えがなければ電車で返ってくるように伝えて予防線は張っておく。また塾の日の朝または在宅勤務の日は娘が塾に行く前に、その日に迎えに行けそうかどうか・迎えに行ったほうが良いかを確認するようにした。その結果、食後にぼーっとテレビを見たりスマホをいじっていた時間が運動と娘とのコミュニケーションの時間に変わった。

「やらなければならない」を「やりたい」に変える

お迎えを始める前はマイナス面ばかりを危惧していたが、実際に始めてみた結果は良い事ばかりだった。「やらなければならない」「やらされている」といった義務感ではなく「やりたい」という自身の欲求を満たすための行動であり、前向きな行動がとれている事で自己肯定感も増している。また、塾終りの約30分間、娘からその日の学校や塾での出来事や娘の考えを聞くのは、思春期前の娘を持つ父親としては何よりも貴重な時間をとることができて幸福感も上がった。

どんなことでも「やらなければならない」ことを「やらされる」のは気が進まないものだ。だが一度見方を変えてみてはどうか。自分のためになることを見つけて「やりたい」に変えれば同じ行動でも主体性・積極性が生まれるし、その姿勢で行動することはさらなる価値が見つかることにも繋がる。

このまま中学受験が終わるまで続くのか、何か状況の変化によってお迎えが不要になるのか分からないが、私としては娘のためにも自分のためにも、当面はこの日課をこれから先も続けていきたい。それと並行して、中学受験の後に再び空くであろう夜の時間を有効活用するための「やりたい事」を探していこうと思う。

タイトルとURLをコピーしました