息子の勉強時間にどこまで干渉するか

家庭をマネジメント
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私立中学に通う息子の春休みは長い。3月上旬のテストが終わってから1か月近くも授業がない日が続く。大量の宿題が課され、休み明けにはその宿題から出題される実力テストがあるので、ある程度計画的に進めていかないと痛い目を見る。中学受験を経験し、かつ1年間中学校で学んできた息子は、ある程度は自制心をもって宿題を進めることができているようで、我が子ながら感心する。

メリハリのある春休みを過ごすために

もちろん春休みなので、宿題に追われるだけでなく、友達と遊んだりゲームをしたり、また家族で出かけたりと適度にメリハリのある春休みを過ごしていた。しかしそれでも半分以上は外出せずに1日家にこもっていると、少しずつ気が緩んでくるのだろう。息子のスマホの使用時間を見ると、1日6時間以上をスマホに費やしていた。本人曰く、休憩の時にゲームしたり調べものしたりしてるだけ、とのことだが、それでも6時間はどうなのか。春休み前は、丸一日外出しない日であってもそこまでスマホに偏ってはいなかった。スマホに慣れたと同時に、少し依存しかかっているのかもしれない。

また、春休み中にゲーミングPCを購入した。息子からニンテンドースイッチではフォートナイトに限界があり、またマインクラフトもやりたい、という強い希望あり、どうせゲームに時間を費やすならある程度環境を整えた方が有意義だ。また娘も学校でパソコンを使用する機会が増えており、家族共用のパソコンがあっても良い、との判断だ。フォートナイトは無料で始められるが、マインクラフトはソフトの購入が必要となる。私も嫁も、フォートナイトよりはマインクラフトのほうが子供たちの創造力の向上のために良いと思っているので、購入すること自体は初めから決めていた。しかし息子からマインクラフトを購入してほしい、と言われたのは春休みの残りが1週間を切ったころだった。

どれだけ勉強すれば十分なのか

休み明けには実力テストがある。出題範囲が決まっていて準備期間も長かったので、息子に焦りは感じられない。しかしそれでも新学期最初のテストであり、また前年に学んだことの理解度が試される場なので、ただ宿題をやりきるだけで足りない。春休みが始まったころに覚えていたことも1カ月経てば忘れてしまうので、テストが近づけば復習したり苦手分野を補ったり、いろいろと準備が必要だろう。

父親としては、このタイミングでのマインクラフト購入は不安が大きい。新しいゲームがあれば遊びたいという欲求に駆られるし、子供でなくても目の前の強い欲求にあらがうのは難しい。しかもこの春休み中、宿題以外のプラスアルファに関しては不満を持っていた。スマホを6時間以上触る前にもっとやることがあるだろう。だが、その不安を伝えた私に対して息子は言った。

「先生からも『まだ余裕がある。もっと勉強時間を増やせるはずだ』と言われた。確かにその時間はあるけれどキリがない。24時間ずっと勉強し続けないといけないの?そんなの嫌だよ」

私が求めているのはメリハリであり、誰も24時間も勉強せよとは言っていない。ただ1日家にいるのに午前中に2時間、午後に3時間の勉強では物足りないのだ。私立中学の本業は勉強だ。塾のゴールが中学受験であったのと同様に、私立中学に入学した目的は大学受験であり、すべての勉強、テストは大学受験のための準備にあたる。また、学年が上がれば授業のスピードも上がる。少しでも苦手を克服しておかなければ、新学年が始まってすぐに苦労することになる。そのため遊ぶと決めた日は1日遊ぶのは構わないが、勉強を頑張ると決めた日は7~8時間は頑張ってほしい。何時間勉強すれば十分なのかは分からないが、睡眠時間や食事等を除くと自由になる時間は12時間程度ある。最大12時間勉強できるとして、その3分の2を勉強に当てれば、それなりに頑張ったと言えるだろう。その状態から比べると、今の勉強時間には不満があり不安を覚えるのだ。

失敗と成功を経験し学ぶことの重要性

ただ、勉強をするのは息子であり、学んだことの理解度・定着度は本人にしか分からない。親が細かく勉強の仕方は学習計画に口を出しても、自ら進んで理解しようとしなければ効果がない。親や先生の言う通りにやればすべてうまくいく、と言うものでもない。最後は自身の頑張りが自信になるし、良くない結果となった場合に親や先生を言い訳にしてほしくはない。そのため、不安に思いつつもマインクラフトを購入した。さっそく息子や娘が、楽しそうに何かを作り始めた。

マインクラフトを購入する際に、勉強に集中するにはスマホと距離を置いた方が良い、と息子にアドバイスをした。春休み中、息子は自室でなくリビングで勉強をしていた。しかしスマホが身近にあるため、不意にスマホを触ってしまい、少し休憩するつもりが気づけばツムツムを30分やってしまう、というこもあった。休憩するならちゃんと時間を決めて、やるべき範囲が終わればしっかり休憩すればいい。しかし意図せずゲームに時間を浪費するのは、頭の切替が中途半端で十分な休憩が取れず、また罪悪感を感じると精神衛生上良くない。そのため、テスト準備モードに切り替えるならスマホは日中リビングにおいて置き、勉強は自室でするようにアドバイスした。

結果、ここ数日は息子のスマホ利用時間は2時間以内に激減した。そして昼食後と夕食後に1~2時間マインクラフトをすると決めているようで、ゲームに費やす時間そのものも減ったように思う。その分勉強時間がどう変わったかは実質分からないが、家の中でもメリハリが利くようになったのであればそれは良いことだ。

新学年が始まる

まだ息子は中学生だ。リスクや不安を完全に取り除くのではなく、チャレンジする中で成功と失敗を経験し、そこからノウハウを学び続ける必要がある。春休み明けのテストで、息子の春休みの過ごし方が良かったのかどうか一つの結論が出る。そこでの結果が良ければメリハリのある充実した春休みが過ごせてたということになるし、結果が悪ければ、新学年を始めるにあたっていい薬になるだろう。

マイクロマネジメントな育児の脱却は難しい。日々我慢を強いられるしストレスにもなるが、息子と同様に私も成功と失敗を経験し、子育てとマネジメントを学んでいく必要がある。

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