自家製ヨーグルトから引退した話

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ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌には整腸効果を促す作用が期待でき、また免疫機能を高めるとも言われている。プレーンヨーグルトなら糖分を控えてカルシウムやタンパク質を摂取することもできるため、私は十年以上前から朝食にグラノーラやミューズリーと一緒に食べている。

また、せっかくならより効果の高いヨーグルトが良いと思い、R-1をヨーグルトメーカーで増量させていた。R-1は安いときに買っても112mlで120円以上と高額なので、朝食として毎日飲み続けるとなると気が引ける。だがヨーグルトメーカーで増やせば安価に大量のR-1が摂取できてお得感があった。

自家製ヨーグルトのコスパとは

だがいくらヨーグルトが健康に良いといっても食べすぎればカロリー過多となる。私は以前は納豆やキムチ、ヨーグルトなど健康に良さそうな発酵食品を毎朝食べていたが、朝食での摂取カロリーが消費カロリーに見合っておらず体重増加の一因となっていたことに気づいたため、今は1日に食べるヨーグルトは80~100ml程度に過ぎない。また我が家で毎朝ヨーグルトを食べるのは基本的に私だけで、他の家族にはその習慣がない。子供に至っては砂糖の入った3~4個パックで100円のヨーグルトの方が好きなのだ。

そうなるとせっかくR-1を増量しても、牛乳パック1本分をすべて食べきるのに2週間以上かかることもある。自家製ヨーグルトの賞味期限はよく分からないが、時間が経つにつれて少しずつ酸味が強くなって美味しくなくなっていくし、異臭や変色、カビてしまったヨーグルトはさすがに廃棄せざるを得ない。そして先日、食べられなくなったヨーグルトを廃棄する際に「これはコスパが良いのか?」と疑問に思い、あらためて計算してみた。

私の場合、牛乳パック1本にR-1を半分入れてヨーグルトメーカで約半日かけてヨーグルトを作る。最近は牛乳も値上がりしているので、牛乳1Lで税込み250円近くになり、R-1の費用や電気代も考えると、1Lのヨーグルトを作るのに350円程度かかることになる。

1本120円のR-1が350円で9倍に増えたと考えれば確かにコスパは悪くはない。だが先日ロピアで400mlのヨーグルトが88円で売っていた。しかもナチュレ 恵 megumi 脂肪0(ゼロ)、機能性ヨーグルト(より整腸効果が高かったり、健康増進が期待できる)だ。当然ながら定価はもっと高いが、安いスーパーであれば常時400mlの機能性ヨーグルトが150円以下で購入できる。そう考えると、R-1をヨーグルトメーカーで増やした場合とほとんどコスパが変わらないのだ。

つまり自家製ヨーグルトに抱いていたコスパは幻想にすぎない、ということだ。

R-1を増やしてもその効果は未知数

いや、R-1は112mlで安くても100円以上するから、他の機能性ヨーグルトより高価なR-1を増やせばコスパは上がるのだ、と主張するサイトも多々ある。だがmeijiの公式QAにも記載がある通り、ヨーグルトメーカーで増量したR-1に、本来の効果があるかは分からない。ヨーグルトを摂取することにより、乳酸菌による整腸作用やタンパク質・カルシウムの補給効果はあるが、R-1本来の効果が保証できない以上はコスパを比較しても意味がない。

ご家庭で市販のヨーグルトメーカーなどを使用し、プロビオヨーグルト各種(LG21、R-1、PA-3)や脂肪対策ヨーグルト、野菜と一緒にのむヨーグルトを種菌にすることでヨーグルトをつくることは可能です。
しかしながら、乳酸菌のバランスが変化したり、乳酸菌が作り出す発酵成分の量が変化したりしますので、市販のものとは性質が異なる可能性があります。
そのため、当社で生産している商品をお召し上がりいただくことをおすすめします。
なお、脂肪対策ヨーグルトに含まれるMI-2乳酸菌は加熱処理により殺菌されているため、ご自宅で作られたヨーグルトは機能性関与成分が含まれないものとなります。

https://qa.meiji.co.jp/faq/show/43?site_domain=default
自家製ヨーグルトを作るのはめんどくさい

自家製ヨーグルトを作るにはヨーグルトメーカーが必要となる。また牛乳パックで作ったヨーグルトを食べる際は別の容器に移すので、その容器はあらかじめ熱湯で消毒しなければ雑菌が混入して早くカビてしまう。また作ったヨーグルトは1週間程度で食べきることが望ましい。経験上は2週間程度は持つが、悪くなる前に食べきろうと焦っていると、もはや何のために自家製ヨーグルトを作っているのか分からなくなる。

私は10年以上前に購入したヨーグルトメーカーをしており、老朽化で温度が上がりにくくなってきた。そのため最近はヨーグルトが完成するのに半日以上、冬など季節によっては1日近くかかる事もある。その分電気代がかかるし、作るのに時間がかかったヨーグルトは劣化も早い。それなら新たにヨーグルトメーカーを買えばよいのだが、今さら新たに買い直すとますますコスパが悪化する。

なにより新鮮なヨーグルトが同等のコスパでスーパーで買えるのだ。400mlなら私一人でも1~2週間で確実に食べきれるし、やはり自家製よりも市販の方が美味しい。そうなると、もはや自家製ヨーグルトにこだわる理由は何もない。

よし、自家製ヨーグルトからは引退だ。

新年、新しいことを始めるのと同様に、今までの習慣も見直してみよう

2024年を迎え、今年もなにか新しいことを始めたいと思っている人も多いだろう。だがそれとは別に、今までの習慣が形骸化していないかを見直すことも重要だ。そこに無駄があれば、その無駄を省くことでリソースが生まれ、そのリソースを使うことで新しい事が始めやすくなる。

私はまず、自家製ヨーグルトへのこだわりをやめる事にした。本来の目的や現状の問題点を考え、今どうすべきかをあらためて考え直した結果の結論だ。冷静になって考えれば続ける意味がないことはきっとほかにもあるだろう。数年前には「断捨離」が流行ったが、目に見えるものだけでなく、目に見えない習慣や文化など、あらためて見直してみると良いと思う。

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