投資貧乏になりかけている

お金をマネジメント
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昨年住宅ローンの返済を完遂し、そして今年の新NISA開始に伴っていろいろと投資の方針の見直しを行ってきた。毎月8万円超のローン返済がなくなったので、その分を如何に投資に回すかがポイントだ。

ちょうど同じタイミングでクレジットカードによる投資信託購入のポイント付与上限が変更になったため、楽天証券とSBI証券で最大限のポイントを獲得しようと、下記の通り毎月25万円分を投資信託で積み立てることになった。

・楽天証券 クレジットカード払い 10万円分 NISAつみたて投資枠 高配当利回りファンド
・楽天証券 楽天キャッシュ払い 5万円分 NISA成長投資枠 世界株式ファンド
・SBI証券 クレジットカード払い 10万円分 世界株式ファンド

またそれ以外にも、以前から企業型確定拠出年金で毎月2.75万円分、海外株式ファンドを中心に投資をしていた。こちらは年間33万円の掛金が課税対象外になるため税金や社会保険料として引かれる額を削減できる。所得税が33%、住民税が10%の場合は年間14万円以上になり、運用益も非課税なので最大限活用しない理由がない。

それに加えて今年から従業員持株会に加入し、グループ会社の株を毎月3万円分購入し始めた。成長性も配当も魅力があると思っていて以前から購入したかったのだが内部関係者による株取引はインサイダー取引に該当する。そんなときにちょうど福利厚生の一環で従業員持株会制度が始まったためこれを利用することにしたのだ。会社への加入申込みが必要で、かつ会社への依存度が上がることからリスク分散の観点では微妙なところではある。また、節税効果もなければ会社からの奨励金もないのだが、100株に満たない少額で株を購入できるし、毎月3万円を長期的に積み立て配当金も株の購入にあてることでリスク軽減や複利効果も期待できる。まだ65歳までは20年間あるので、株価の増減はあったとしてもある程度の資産にはなってくれると期待している。

ということで、現在私は毎月30.75万円分を将来に向けた投資に回している、ということになる。金利が上昇し始めたとはいえ、余剰資金は銀行口座に眠らせずに投資で複利を狙った方が、長い目で見ると将来の資産形成に大きな差がつくことは変わらない。

減り始めた口座残高

だがふと銀行口座の残高を確認すると今年に入って少しずつだが確実に残高が減っていることに気づいた。夏の旅行費用によって一時的に支出が増えたということも一因ではあるだろう。だが投資信託の購入額は昨年までは楽天証券とSBI証券に5万円ずつだったが、ポイント付与上限拡大に伴って今年から合計25万円まで増やしたため、積み立てに回す金額が15万円増えている。それにより住宅ローンの支払いが無くなった分を加算しても毎月の収支が赤字になってしまったのかもしれない。

ただ、今年度から賞与と給与の配分が変更になり、今まで賞与に偏って支払われていた賃金が月給に振り分けられたことで毎月の手取りが増えているため、旅行の支出が無くなった10月以降は収支のバランスが改善する可能性はある。賞与を旅行などの支出に充てたと考えれば、年間のトータルでは収支バランスをキープしている気もする。とにかくしばらくは口座残高の推移に注意が必要だ。

そんな中で私の投資欲をさらに刺激する二つの要因があり、頭を悩ませている。

①DC拠出限度額見直しにかかる改正

一つ目は2024年12月から施行される、DC拠出限度額見直しにかかる改正だ。

https://www.smtb.jp/business/pension/pamail/douga/Number-a006.pdf

会社から案内があり、今更ながら確定拠出年金制度について理解した。

企業年金は「給付型企業年金(DB)」と「確定拠出年金(DC)」の2種類あり、DBは決められた給付を行うために会社側が掛金を積み立てている。そしてDCは掛金は会社が拠出するものの運用主体は加入者(従業員)だ。そしてDCの上限は月額5.5万円に決まっており、掛金や運用益は非課税になる。

だがDBにも加入している企業の従業員はその半分をDBに使ったとみなされ、実際のDCの掛金の上限は2.75万円に制限されている。DBへの掛金は企業側が設定するため合計して5.5万円の上限いっぱいまで非課税枠を活用できないことが多く、この点が公平性の観点で課題となっていたらしい。

私の勤め先では選択制DCを採用しており、DCへの掛金を0円~2.75万円まで設定できる。すべてをライフデザイン給として毎月受け取る事もできるが、私は上限いっぱいまで積み立てに回していた。そして今回の制度改定によってその上限を5.1万円まで拡大する、とのことだ。つまりDBへの掛金は0.4万円だけで、2.35万円の非課税枠を活用できていなかった、ということが判明した。それは確かに公平ではない。

ここで考えるべきは、DCの掛金設定をどうするか、ということだ。掛金の枠が増えても給料自体が増えるわけではなく、基本給からライフデザイン給にシフトするだけだろう。そこからDC掛金を増やせばその分毎月の手取りが減るので、勢いに任せてDC掛金を増やせばすぐに使える銀行預金がますます減って、投資貧乏まっしぐらだ。

②従業員持株会の購入口数拡大

もう一つは、従業員持株会制度の大幅な拡充だ。

これまでは毎月の株購入に際して奨励金はなかったが、10月以降は会社が拠出額の10%を奨励金として買付額に加算してくれることになった。また拠出額の上限が毎月3万円から10万円に拡充される。賞与月は月例の3倍なので、9万円から一気に30万円になる。

つまりこれまでは1年間で3×12+3×6=54万円を拠出していたが、奨励金によって59.4万円分の買付けが可能となった。ここに配当も加算されて複利効果はさらに高くなる。もし上限まで拠出するなら10×12+10×6=180万円に奨励金が加わり、198万円の買付けになる。当然複利効果も高まるため、実質で年間20万円以上もの収入が増えることになる。これは大変魅力的だ。クレジットカードによる投資信託の積み立てで1%ポイントが付くことに喜んでいる場合ではない。

ただし持株会で購入した株はすぐに売ることはできず、退職後に備えた資産形成の意味合いがかなり濃い。そのためクレカ積み立てをやめて持株会に全振りすればよいかというと、そう単純な話でもない。もちろん、現時点での収支状況のままで闇雲に投資額を増やすわけにもいかない。

当面は投資額を維持して、配分を変えていく

まずは口座残高の減少が一時的なものなのか、収支バランスが崩れているのかを見極めなければならない。そのため毎月の投資額は30万円のラインをキープした上で、残高の推移を様子見しようと思う。

ただせっかく制度が拡充されるのだから、そのメリット・効果はできるだけ享受したい。そこで「SBI証券 クレジットカード払い 10万円分 世界株式ファンド」の購入は見直すことにした。

楽天証券の15万円分はポイントが付与されるだけでなく、NISA枠を活用しているため売却益は非課税になる。一定期間積み立ててドルコスト法で購入単価を下げてこそ効果がでるので、楽天証券での毎月の積立は維持するべきだ。

だがSBIの積み立ては特定口座で課税されるし、100万円修行の対象外でもあるので、1.0%のVポイントくらいしかメリットがない。気づけば投資信託の保有額に応じたポイント付与サービスも開始していたが、今月のポイント付与は121Pと雀の涙ほどだった。ただSBIプレミアムセレクト銘柄であればポイント付与率があがるので、SBI証券での投資信託購入を毎月5万円に減額し、その対象をプレミアムセレクト銘柄に変更することで、引き続き少しでもポイントを獲得できるような工夫をしよう。

https://www.smbc-card.com/mem/for_sbi/sbi_vpoint/point.jsp

確定拠出年金への拠出を2.75万円から5.1万円に増やすと毎月2.35万円が加算される。そして持株会の拠出も3万円から5万円に増やし、SBI証券での投資額を5万円減らせば投資額の合計が30.1万円となり、ほぼ現状の投資額を維持することができる。

持株会への拠出はいずれ上限いっぱいまで引き上げたいが、これからまだ数年は子供の教育費の支払いが増えていくので、今はまだその時ではないだろう。だだ10月から大阪市の塾代助成金の所得制限が撤廃されることに伴って毎月2万円弱の支出が減る予定なので、収支バランスを常に意識しつつ、半年毎には投資方針の確認と再考をしていこうと思う。

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