モチベーションが上がらない

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先日出向元への今年度の成果報告面談があった。てっきり帰任の話が出るのかと思って身構えていたのだが、今のところなにも具体的な話はないことが分かって拍子抜けした。

12月にグループ長から切羽詰まった様子で「帰任のオファーがあった」と告げられたものだから、出向は3月までで新年度は帰任または再出向になるのだと半ば決めつけていた。だが面談では人事部側からそういった話題がでることはなく、面談の終り際に私が自らしびれを切らして「帰任」の話を出したところ「帰任のタイミングや条件は定期的に出向先に確認していて今回も同様。帰任は人事異動なので決まるときは急なことが多いが、現時点では何も決まっていない」という回答だった。

帰任しない=給与レンジも上がらない?

私自身、帰任したいという思いはそれほど強くはなかった。それは出向元に帰る事に対して魅力を感じていないからだ。ただ、給与レンジが頭打ちになっているためどれだけ成果を上げても昇給しない(ベースアップを除く)、と言う状況が唯一の課題であり、その課題を解決するための手段に「帰任」があるのならやむなし、と思っていた。昇給は成果に対する評価のフィードバックであり、やりがいや楽しさだけではモチベーションの維持に限界がある。

昨年はランクアップがなかったものの、評価に応じたベースアップとして3万円の昇給に誤魔化されてしまった気がする。

だが今年度は出向先ではチームを率いる立場を与えられ、それ相応の成果を残せたと自負している。ややこしい案件もうまく片づけたし、他社からの出向者ではあるが部下育成もうまくいっていて、グループ会社への貢献度は決して低くはないはずだ。その状況は今回の面談でも説明したし、年度内でも事あるごとに人事部に伝えていたので、帰任すれば給与レンジをアップする絶好のアピールポイントになるはずだった。

だが出向はまだ終わらない。以前の人事部からは、出向を理由に給与レンジが上がらない、と言うことはないという説明があった。その言葉を信じてここ数年いろいろと取り組んできて今に至るわけだが、これで来年度も給与レンジが上がらないのならこれ以上どうすればよいのか。やはり出向者の評価には限界があるのではないか。

交代要員がいないため帰任できず、そのために給与レンジも上がらないのであれば、それは会社から搾取されているようなものだ。昇給を抑えつつグループ会社からの要請に応える適当なコマとして使われている、といっても過言ではない。

モチベーションが上がらない

12月に「帰任」の話を聞いたときから、来年度の勤務地・業務内容は変わるのだろう、と一人で勝手に考えるようになっていた。今年度のややこしい案件は、今を凌いで耐えきればよいのだ。見えている範囲できれいに片づけて後任に引継げば、そのあとのことは後任含めた出向先のメンバに任せればよい。言葉は悪いがそれ以上のことは知ったことではない。

それより私にとっては、帰任したあとにどこで何をするのか、レンジアップするとしたら役職は上がるのか、どういった体制になるのか、のほうが重要だ。出向先に長くいても労働力を一時的に提供するだけで、貴重な時間を搾取されても昇給しないのであれば、それは私や家族の人生にとってこれ以上プラスになることはない。

この4年間の事業会社への出向では、とても貴重な経験をすることができた。だがすでに、経験して学ぶフェーズはすでに終わっている。学びに終わりはなく、日々新たな気づき・刺激がないわけではないが、一通り見切ってしまった感がある。出向2~3年までと比べれば目新しさや新鮮味がないのだ。にもかかわらず自社からの評価に制限があって昇給もしない、ではモチベーションが上がらなくても仕方がないではない。

これから再び、モチベーションを上げていく

とはいえ、出向先で腐っていても良いことは何もない。せっかく今年度もまた満足のいく一年間を送ることが出来た。給与レンジに反映されるかは不明だが、少なくとも出向先からは一定以上の評価をしてもらえている。出向元へのアピールは継続していくとして、今後も続く社会人生活を充実させるためにも、やはりモチベーションを上げて積極的に前のめりで仕事に当たっていかなければならない。

ただ、労働力を搾取されるような働き方は見直したい。現時点で未定であっても、今後の帰任には常に備えていかなければならないのは間違いない。そのためには私は管理者の立場で各案件に対処し、自ら手を動かすのは最終手段だ。極力チームメンバ個々に活躍してもらい、経験を積ませ、教育・指導をする。ほとんど他社からの出向者で構成されたチームを率いる上で、属人化を排除し、私を含めていつ誰が抜けても影響を最小限にできる体制を作っていこう。私が抜けてもほぼ問題ない、という状況に持っていければ、交代要員がいなくても帰任できるかもしれない。それこそ三方良しだ。

来週から新年度、出向先・出向元では大きな改組があるが、幸いにも私のグループはほとんどが無風だった。私が描いている体制図への影響も少なそうなので、まずはチームメンバへの面談と、それからグループ長への懇談をやっていこうと思う。チーム内外に積極性を継続的にアピールし、意識を統一してグループ力、チーム力を継続的に高めることが、来年度の私のミッションだ。いつでも帰任できる体制をつくり、個人ではなくチームとして継続して成果を出し続けることをモチベーションにするのだ。

自分のモチベーションくらい自身でコントロールできなければ、そもそも給与レンジを上げてもらうことなんで出来ないのだから。

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