
2025年度の100万円修行を始めて僅か2ヵ月が過ぎ、すでに目標の38%まで到達した。過去2年に比べればかなり順調な出だしだ。
スタートダッシュの要因
今年は3月末から100万円修行の準備をはじめ、4月に入って楽天ペイ支払いできない実店舗では積極的にOliveのタッチ決済をしている。こういった地道なOlive利用の積み重ねも重要だが、それ以上に実店舗以外での高額な支払いにOliveを使用することが100万円達成への近道だ。
前述の記事で固定資産税の支払いについて触れた。
2023年はLINEPayの請求書払いができたが昨年からLINEPayは対象外になっている。請求書払いなら手数料がかからなかったため重宝していたが、クレカ払いだとシステム利用料が加算されるため、昨年は口座引き落としにしていた。
だがクレカ払いならシステム利用料も含めてポイントが付与されるし、100万円に達すればOliveのポイント還元率は正味1.5%になるので、手数料を支払ってもクレカ払いするという選択肢はありだ。
そこで3月末に口座引き落としからクレカ払いへの変更手続きを行っていたのだが、4月に入って大阪市から届いた『納税通知書』には口座振替を行う旨の記載があったため、切替手続きが間に合わなかったと思ったていた。ところが4月後半に再び大阪市から、今度はコンビニ収納用バーコードが記載された『大阪市 市税 収入報告書(納入済通知書)』が届き、封筒には「市税は納期限までに納付をお願いします」と書かれている。切替は間に合ったが納税通知書の発送手配は済んでいた、ということだろう。
早速eLTAXの共通納税システム経由でクレカ払いを行った。

システム利用料もポイント付与対象なので、これで通常利用分のVポイントが650ポイント付与される。口座振替と比べれば1,030円-650ポイント=380円なので、100万円利用して1万ポイントを獲得するための経費と考えればそこまで悪くはないだろう。
ちなみに事前に別のサイトでシステム利用料を調べたら1,287円だったが、実際はもっと安かったのでありがたい。
地震保険は予定どおりLINE Payで支払った。LINE Payは4月末でサービス終了となったので、これが最後の支払いになる。

2つの税金で合計18万円近くの支払いがあったことが、今年の100万円修行で例年以上のスタートダッシュの要因、というわけだ。
三井住友カードとPayPayが手を組んだ
そして先月、100万円修行に影響を与える可能性があるビッグニュースの発表があった。
https://www.smbc-card.com/company/news/news0002040.pdf
ニュースリリースには様々な分野での業務提携を行っていく、と記載されているが、特に重要なポイントがOliveとPayPayの融合だろう。
もともとOliveやナンバーレスカード(NL)からPayPayへのチャージはVポイント付与対象だった。その場合PayPay利用時にポイントが付与されないので、ポイント還元率は0.5%のみだが、それでもPayPayでしか使用できない店舗でVポイントを稼ぐことができた。
そしてPayPayからは、PayPayカード以外のクレカでチャージすると追加で利用料負担が発生する可能性がある、と発表があったが今回の提携により三井住友カードのOliveやNLなら引き続き手数料負担なくPayPayへのチャージが可能になった。
https://paypay.ne.jp/notice/20241205/f-creditcard/
またOliveアプリを経由してPayPay残高と三井住友銀行間の相互チャージがでできようなるので、今後は微妙にたまったPayPayポイントの使い道に困ることはなさそうだ。
私はPayPay利用のポイント付与が少しでも増えるようPayPayカードも持っているが、これを機にPayPayカードを停止しようかと考えている。ポイ活を集約しないとポイ活管理に労力がかかるし、私はソフトバンクグループ経済圏の住人ではない。微々たるポイ活にしか使用していないクレカを持つことはこのご時世リスクを増やすだけなので、クレカは楽天カードと三井住友カードで十分だろう。
固定資産税のPayPay請求書払いに期待!
そして三井住友カードとPayPayの提携でもう一つ気になることは、PayPay請求書払いが今後どのように変わっていくかだ。
現時点では、PayPay請求書払いによる固定資産税の支払いは銀行口座からのチャージ(PayPayマネー)またはPayPayカードからの支払い(PayPayクレジット)のみであり、OliveからPayPay残高へのチャージ(PayPayマネーライト)やOliveでのクレカ払いで請求書払いはできない。そのためPayPay請求書払いはLinePayの代替サービスとはならない。
https://paypay.ne.jp/guide/bill-payment/
https://paypay.ne.jp/guide/charge/
今のところ今回の提携でPayPay請求書払いのサービス内容に変更はなさそうだが、もしOliveでのクレカ払いや残高チャージでも請求書払いで固定資産税を支払うことができれば今年の380円のポイント赤字が黒字に変わり、5年後の地震保険の支払い時でも請求書払いができる。今まで以上に100万円修行のハードルは下がるので、2社の提携の相乗効果による両者が提供するそれぞれのサービスの拡充・発展をさらに期待したい。
ただし三井住友カード(Olive、NL)向けのサービスを拡充すればそれだけPayPayカードの有用性が薄れ、ソフトバンクグループが自前でPayPayカードを発行する意味・目的も揺らいでくる。最終的にはPayPayがクレジットカード事業から撤退しPayPayカードを三井住友カードのOliveやNLと統合(実質吸収)するといった更なる大変革に繋がりかねず、特にPayPayにとっては難しい決断になるだろう。
とはいえ今回の提携は、現時点での両社双方の強み・弱みを絶妙に補完しあっており、既存サービスの広がり・ユーザ利便性向上の効果も大きいので、このまま2手、3手と様々なサービスの連携・統合が進めば、最終的なクレカの統合の可能性もゼロではない。
さすがに来年の固定資産税支払いには間に合わないだろうが、両社の動向にこれからも目が離せない。