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西表島でツアー&トレッキング
二日目は西表島でのツアー&トレッキングだ。ホテルからフェリー乗り場までは下り坂を徒歩15分程度。8時半発のフェリーに乗るため、8時前にはホテルを出る。
石垣島は昼夜の気温差があまりなく、朝でも特別涼しくはない。それでも前日のようなうだるような蒸し暑さは消えており、今回の旅行に備えて購入した水陸両用のタイツとUVカットパーカー、あとは水着とTシャツという恰好でも十分過ごしやすい。15分程度歩いても、前日のようなしんどさを感じることもなかった。ちなみにハット帽は必須だ。
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西表島には「上原港」と「大原港」がある。今回は「上原港」がツアーの集合地点だが、「大原港」生きに比べると船が揺れることが多く、天候が悪いと多くの乗客が船酔いに苦しむらしい。念のため、乗り物酔いしやすい娘だけでなく一家全員酔い止めを飲んでおいたが、台風が去った後とは思えないほど穏やかだったので、座っている限りはそこまで大きな揺れは感じず、周りも船酔いで苦しんでいる乗客を見かけることはなかった。
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予定通り上原港に到着すると、たくさんのツアーガイドが待ち構えていた。事前に連絡のあったお店のパネルを探して無事にガイドと合流し、港でトイレに行ってからカヌー乗り場であるヒナイ川に移動する。カヌー乗り場に簡易トイレがあるだけで、トレッキングが始まればガイドに簡易トイレを借りて林の中で用を足すしかない。
ガイドから防水バックが配られ、そこに持参したペットボトルや凍らせたタオルなどを入れる。トレッキング中は出来るだけ身軽なほうが良いので、貴重品や着替えなどは車中に残しておいた。
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カヌー乗り場でレンタルのライフジャケットとシューズを身に着ける。地上でカヌーの練習が終わったらさっそく出発だ。台風が過ぎて数日経っており、思ったより水量は多くない。浅瀬ではパドルが底について漕ぎにくいので、できるだけ川の真ん中を進んでいく。他のツアー客も多かったが、順番に出発するので渋滞するようなことはなく、40分ほどで行きのカヌーは終わった。ほとんど流れがない川なのでカヌーで進むのは問題ないが、40分こぎ続けるのはなかなかの運動だ。薄曇りで日差しは強くなく蒸し暑さもそれほどではなかったが、降りた時は全身汗だくだった。
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カヌーから降りて水分補給をしたら、ピナイサーラの滝の滝上を目指す。ツアーの旅程表では滝つぼ→滝上の順番になっていたが、他のツアーとの関係か、私たちの進み具合を見てガイドが予定を変えたのかもしれない。
高さ54mの滝上まではひたすら山登りで、両手を使って岩や木々をつかまないと登れない箇所も多い。所によっては道が狭く、転げ落ちたら怪我では済まないような危ない道もあった。ほとんど木陰で、高度が上がるにつれて少しずつ涼しくなっていったが思った以上にハードな工程だ。何度か休憩しながら、滝上に着いたときはかなり疲労していた。途中でガイドが西表島の自然についていろいろとレクチャーしてくれ、子供たちは興味津々だったが、大人たちの多くは遅れずについて行くのに必死だった。
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滝上に到着すると、そこから西表の美しい山々と浜辺を望むことができる。また川の水が冷たく気持ちいい。水量は多くないが、荷物を置いて水の流れの中に寝そべると、火照った体に心地いい。
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ここでガイドがランチに八重山そば(ソーキそば)を作ってくれた。おそらくお土産でも買えるレトルトタイプなのだろうが、出汁が効いていて汗で塩分を失った体に染み渡る。トッピングの豚肉も柔らかく、絶景を前にした贅沢なランチに身も心も満たされた。
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ランチの後はトレッキングを再開し、1時間程度下って滝つぼに到着した。滝つぼは足がつかない深さの箇所があり、子供たちは喜んで何度も飛び込んでいた。ここでもガイドはコーヒーとちんすこうを用意してくれた。足腰の疲労はピークに差し掛かっていたので、ダイブして冷えた体に暖かいコーヒーと甘しょっぱいちんすこうがなんとも心地よい。
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そのあとは再びカヌーに乗って、最初のカヌー乗り場まで戻ってきたらツアー終了だ。ガイドのクルマで上原港まで送ってもらう。水着は概ね乾いてはいても全身汗だくだったのでどこかで着替えたかったが、上原港には着替える場所がない。トイレで着替えて、念のため用意していたボディペーパーとドライシャンプーで急場をしのいだ。離島でのアクティビティには、こういった準備があれば何かと安心だ。
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カヌーとトレッキングで皆疲れていたので、帰りのフェリーは酔い止めを飲む必要もなく、皆眠りこけていた。
2日目の夕食は海鮮居酒屋を予約していたが、すこし時間が早かったので港近くのソフトクリーム屋に立ち寄る。石垣島のラム酒をつかったラムレーズンが絶品だった。海鮮居酒屋では新鮮なマグロやカツオの刺身がリーズナブルに楽しめる。石垣牛のにぎりやもずく天ぷらやグルクンの唐揚げなど、石垣島で食べたいと思っていた料理を一通り味わうことが出来た。フェリー乗り場から少し離れたお店だったが、有名店の支店ということもあって常に満席状態だったので、やはりあらかじめ予約しておいてよかった。
夕食後は近くのお店で会社や親族に配るお土産を購入する。最終日はできるだけ身軽にしたかったので、チェックアウトする際に当日に使わない荷物はすべて家に送っておく事にした。ホテルに帰った後、疲れた体を何とか動かして与那国島に持っていく荷物以外をすべてスーツケースに詰め込み、そして翌日に備えて早めに就寝した。
(石垣島旅行譚⑤に続く)