目標達成のために目的を見失う

健康をマネジメント
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体重が増える=太る、ではない

以前「太ること」について触れた。

私は週2~3回は体重と体脂肪率を測って記録している。体重の増減を気にすることで、自分の体の状態を把握し、良いコンディションをキープするためだ。1年前と比べて1キロ以上体重が増えていて、さらに2月に入って平均体重が79.5キロを超える日が続いている。生活スタイルや食べる量は特に変えていないので、原因はよくわからない。もしかしたら先月末に娘がコロナになったとき、1週間在宅勤務と外出自粛をしたことで消費カロリーが少なかったのかもしれない。それならしばらくすれば体重は元に戻るだろう。とりあえずは様子見だ。

グラフで見ると、今月の体重は明らかに異常値であり、どうしても気になってしまう。食べる量を抑えたほうが良いのか、運動量を増やしたほうが良いのか。一昨年の10月は76キロしかなく、この数字をベスト体重に設定しているので、目標から遠ざかるばかりだ。

しかし体脂肪率は15%未満とあまり変わっていないのであれば、脂肪よりも筋肉の方が増えたということだ。実際、腹回りや背中に特に脂肪がついた、という実感はない。また、テニスや普段の生活で体の重さを感じることもない。今後、健康診断の血液検査で異常値が出る、ということにでもならなければ何も問題はない。

それではこれは「太った」と言うのだろうか。

目標値とはなにか

体重が76キロの頃は体が軽く、特にテニスでは動きやすかった。そして少し体重が増えたころにフットワークの悪さを感じ始めたため「目標体重=76キロ」と設定し、食生活の見直しや自宅での筋トレを始めた。その結果、体重は微増し続けているものの体脂肪率はある程度の値をキープしている。

昨年9月の体脂肪率は10.5%だった。当時はなんとなく体脂肪率が低いことを喜んでいたのだが、マラソンをしているわけでも筋骨隆々を目指してトレーニングしているわけでもないので、今から思えば異常な値だ。実際、成人病検診で看護師から心配されたこともあった。また冬になると極度の冷え性で、特に指先などの末端は氷のように冷たくなって辛かった。しかし今年は寒い日でも、何となく指先の冷え具合は例年よりましな気がする。科学的な根拠などはないが、筋肉や体脂肪の量が増えたことが寄与しているのかもしれない。

体重は目標値から遠ざかっているにもかかわらず、コンディションは向上している。私が体重を測り記録し続けることの目的は達成できているのだ。であれば目標値とはいったい何なのか。それはただの「基準」に過ぎない。体の状態は簡単には数値化できない。ましては自宅で毎日測ることができるようなものでもない。でも、食生活の見直しや筋トレをする上では「基準」が欲しかった。生活スタイルを改善することが、体にどういった影響・効果を与えるのかを「評価」したかったのだ。

しかし「目標」の達成はゴールではない。ゴールはあくまで「健康維持」であり、テニスでのフットワークの悪さの解消だ。「太らない」についても、私が気にするのは見た目だけだ。自分の体に贅肉がついてだらしない姿になることは避けたかった。目標体重76キロを達成できなくても、今のことろ目的は達成できている。「目標」はただの「基準」であり、「目安」に過ぎないのだ。

数字に振り回されない事

痩せるということは、体重を減らせばよいというわけではない。筋肉量が低下すれば体重も減るが、それで疲れやすくなったり冷え性になったり、日々の生活に支障が出ることもある。痩せることで達成したい何かがあったはずだ。

節約するとは、常に安い方を買えばいいというものでもない。安いが量も少ない、味が悪い、添加物が多いということもある。支出を〇〇円に抑える、毎月〇〇円貯蓄する、という基準、目安を設定し評価をすることは必要だが、本当の目的を忘れてはいけない。

「目標値」という数字に振り回されるばかりで「目的」から遠ざかってはいないだろうか。新年の目標を決めた人もいるだろうが、何のための目標だったかを、今一度考えてみても良いころだと思う。

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