
6月にうけた成人病検診の結果が返ってきた。
血液検査や糖尿病検査はここ数年でおなじみだが、今年は新たに腎機能検査でも指摘が増えた。
<血液一般>・・・C1
検査項目 | 単位 | 基準値 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
赤血球 | 万/μl | 400~539 | ↓388 | 417 | 428 | 427 | 419 |
白血球 | /μl | 3200~8500 | ↓3040 | 3300 | 3450 | 3850 | 3260 |
ヘモグロビン | g/dl | 13.0~16.6 | ↓12.6 | 13.2 | 13.5 | 13.7 | 13.2 |
ヘマトクリット | % | 38.0~48.9 | ↓37.3 | 38.7 | 39.6 | 39.9 | 38.9 |
血小板 | 万/μl | 13.0~34.9 | ↓11.3 | ↓12.3 | ↓11.4 | ↓11.3 | ↓11.3 |
<脂質代謝>・・・C3
検査項目 | 単位 | 基準値 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
総コレステロール | mg/dl | 140~219 | ↑222 | 209 | 205 | 209 | 204 |
LDLコレステロール | mg/dl | 60~119 | ↑141 | ↑128 | ↑128 | ↑128 | ↑126 |
<糖代謝>・・・C3
検査項目 | 単位 | 基準値 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
血糖 | mg/dl | 60~99 | ↑100 | 92 | 99 | 97 | 91 |
HbA1c(NGSP) | % | 5.5以下 | ↑6.0 | ↑6.0 | ↑6.1 | ↑6.0 | ↑5.8 |
<肝機能・肝炎>・・・C
検査項目 | 単位 | 基準値 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
AST | U/l | 30以下 | ↑41 | ↑33 | 26 | 29 | ↑34 |
ALT | U/l | 30以下 | ↑33 | 30 | ↑31 | ↑33 | ↑38 |
LD IFCC | U/l | 222以下 | ↑238 | 205 | 193 | 184 | 204 |
総蛋白 | g/dl | 6.5~8.0 | ↓6.4 | 6.6 | 6.5 | 6.5 | ↓6.4 |
<腎・尿路系>・・・C3
検査項目 | 単位 | 基準値 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
クレアチニン | mg/dl | 0.01~1.14 | ↑1.15 | 1.07 | 1.04 | 1.11 | 1.06 |
eGFR | 60.0以上 | ↓55.4 | 60.4 | 62.8 | ↓58.8 | 62.3 |
生活習慣の改善
多くの検査項目で指摘があっても今のところは自覚するような体調不良は特にない。30代から10年以上も生活習慣を意識し始め、今でも食事・睡眠・運動・ストレスには気をつけている。
全国健康保険協会のホームページに『生活改善10カ条』なるものが掲載されているが、やはり問題のありそうな項目はほとんどなかった。他にも糖質・脂質・タンパク質の摂取量やカロリーにも気をつけているし、食事は腹八分目が基本だ。
その1【運動】 適度な運動を毎日続けよう ⇒毎週テニス、自転車通勤、徒歩で塾のお迎え
その2【たばこ】 今すぐ、禁煙を! ⇒吸ったことない
その3【食事(塩分)】 塩分は控えめに ⇒スナック菓子もマックポテトも食べない
その4【食事(脂質)】 油っぽい食事は避ける ⇒夕食に揚げ物は多いかな。。。
その5【食事(肉類よりも魚のすすめ) 主菜は“肉より魚”を心がける ⇒週2回くらい。。。
その6【食事(野菜)】野菜をたっぷりとる ⇒ドライ野菜を愛用、サプリも摂取
その7【飲酒】お酒はほどほどに ⇒月1~2回の飲み会でビール3~4杯まで
その8【歯の健康】毎食後歯を磨こう ⇒朝と夜だけ、でも定期的に歯科検診を受けている
その9【ストレス】自分に合った方法でストレス解消 ⇒そもそもストレスを溜めない
その10【睡眠】規則正しい睡眠で十分な休養を ⇒ 12時前には就寝、6時前には起床
ただし、基準値を外れたということは何かが起きていることは間違いはない。自覚症状がないからといっても、何かの問題が潜んでいる可能性、予兆を検知している場合もある。そのための定期健康診断(成人病検診)だし、診断結果だけではそれが健康に害を及ぼすものか素人では判断できないから、再検査して医師の判断を仰ぐしかない。これまでも何度か再検査をしていて、その都度「特に問題はない」との診断結果だった。だからといって今回は再検査しなくても大丈夫だろう、と盲目的に無視していてはいけない。そこで何かを早期発見でき健康寿命が延びれば、それこそ毎年検診を受けている甲斐があるというものだ。
生活習慣は十分に改善している、といっても専門家の指導を受けているわけではない。所詮はネットで調べた情報に基づいた素人的な考察に基づいているので、今回の定期健診の結果をうけて再評価しておきたい。最終的には医師に判断を仰ぐとしても体調や日々のパフォーマンス、といった感覚にも届く自主的な判断にも一定の意味はある。
素人的な考察(1)血液一般
以前からいずれの数値も低い傾向があったが、今年は多くの項目で基準値を下回った。これはいわゆる貧血だ。たしかに座り仕事をしていると立ち上がった際に立ちくらみになるのは日常茶飯事だが、意識的に運動量を増やしたことが関係しているかもしれない。運動や日常生活に支障があるわけではないが、サプリメントで鉄分を補ったほうが良いのだろうか。
すでにマルチビタミン&ミネラル、カルシウム・マグネシウム・亜鉛のサプリメントによってカルシウム700mg、マグネシウム350mg、亜鉛15mg、鉄4mgは摂取しているが、ここに鉄分を加えるかどうか。鉄と亜鉛は同時に摂取すると吸収を阻害するらしいので、例えば昼食時に鉄分サプリを飲んでみようか。



グミサプリ、という選択肢もある。何が良いかはコスパや摂取タイミングを鑑みて検討しよう。

素人的な考察(2)肝機能・肝炎/腎・尿路系
ASTは激しいトレーニングを行った後は数値が上がるらしい。またプロテインなどのタンパク質の摂取量が多いと肝臓や腎臓に負担がかかり、その機能が低下することでALTやクレアチニンの数値も上がることがある。
週1~2回のテニス、自転車通勤、週5日のウォーキング(娘の塾お迎え往復50分程度)は激しいトレーニングには該当しないと思っていたが、その影響には個人差もあるだろうから数値の異常の原因になっている可能性がないわけではない。ただその場合は再検査で問題ありと判断されない限りは何かを変える必要はない。
しかしタンパク質の摂取に関しては見直す余地がある。加齢にともなってタンパク質の吸収率が下がるので、ここ数年は意識的にその摂取量を増やしてきた。
①朝起きたらアミノプロテイン
僅か4.5gでプロテイン20gと同等の効果があるということでもう何年も愛飲している。睡眠中に体内から失われた筋肉を補うことを目的に、毎朝6時前に欠かさず飲んでいる。

②朝食はプロテイン入りコーンスープ
2年ほど前からは毎朝プロテイン入りのコーンスープも飲み始めた。スプーンで計量するタイプだと推奨量で約20g、私は2/3の濃さがちょうどよかったので約14gのタンパク質を摂取していて、その後より使いやすくリーズナブルなスティックタイプに切り替えた。ポタージュスープや味噌汁タイプも販売されており、こちらは1食約8gだ。
乾燥野菜を追加すればビタミンや食物繊維も摂取できるし、プロテイン入りだからか少量でも腹持ちがよいので在宅や出社時の昼食にも重宝している。

③卵やベーコン、チーズも食べる
最近ではさらに、毎朝卵を1個食べるようになった。ベーコンやチーズと一緒にトーストに挟むだけで少し朝食が豪華になる。卵1個のタンパク質は約6g、ベーコンは2gくらいだろうか。日によってばらつきはあるが、食パン1枚分を含めると15g程度のタンパク質を含んでいそうだ。
タンパク質、取りすぎかもしれない
つまり朝起きてから朝食までのタンパク質の摂取量は40~45g程度になる。タンパク質は一度に大量に食べても吸収しきれないので、1回の食事での推奨量は体重×0.25~0.3g、私の場合は20g~23g程度だろう。アミノプロテインの摂取から朝食までの間に1~2時間間があくとしても、40gの摂取は多すぎかもしれない。
タンパク質は体内でアミノ酸に分解されて肝臓に蓄えられ、そのあとアンモニア、尿素となって腎臓から排出されるため、過剰摂取は肝臓・腎臓に負担がかかる。タンパク質の摂取量過多が健康診断結果の悪化につながったという確固たる証拠はないものの、卵とプロテイン入りのスープor味噌汁を同時に食べるのはやめておく。その代わりにしじみエキス入りのわかめスープを飲めば、腎臓のケアに繋がるかもしれない。

タンパク質摂取量の見直し効果は如何に?
卵とプロテインスープの同時摂取を避けるようにして1か月程度経過している。すでに腎臓内科に一度再検査には行っているが、8月末にあらためて尿検査、エコー検査を予定している。その結果によっては私の体に何が起こっているか、このままの生活習慣で良いかどうかの指針が示されるだろう。
50代が着実に近づいているので、健康寿命の維持には日々のメンテナンスと継続した生活習慣の改善が欠かせない。