
G検定(ジェネラリスト検定)の勉強時間を捻出するため2ヵ月ブログの更新を止めていたが、昨日とりあえず試験が終わったので更新を再開。
https://www.jdla.org/certificate/general/
受験のきっかけ
現時点で私の仕事とAIに直接の関係はなく、仕事上でAIの知識が必要ということもない。ただ今年度の部署の施策に『AIを仕事に使っていこう』というテーマがあり、そして私もそのテーマに沿って個人目標に取り組むことになったため、取っつきやすそうな『AIの有識者を増やすためにG検定に合格』を目指すことにした。
G検定はすべて四択問題で、合格率は60~70%程度とそこまでハードルは高くない。それに最近ではChatGPTだけでなくいろいろなAI技術が身近になってきているので、ここでAIについて体系的にちゃんと理解しておいても損はない。
また試験に合格すれば会社から受験料(13,200円)の補助がでるし、仮に不合格でも1回に限って受験料を補償してもらえる制度がある。情報処理試験を受ける予定もなかったので、目的を持って学ぶよい自己研鑽にもなる。
次のオンライン受験日が11月8日(土)ですでに申込みは始まっていた。2カ月弱の準備期間で間に合うか分からなかったが、とりあえずテキストを買うことから始めた。
テキストを購入
G検定のテキストはいくつか出版されているが、本屋で実際に手に取り、またAmazonや楽天のレビューも参考に以下のテキストと問題集を購入した。
合計6,000円弱と安くはない出費だ。メルカリで買おうかとも思ったがタイミングよく新版が売っていなかったので楽天で新品を購入した。合格したらメルカリで売るので書き込みはせずに丁寧に扱わねば。
2ヵ月間でやったこと
まずテキストが9月7日に届いたので、毎日少しずつ読み進めていく。思った以上に見慣れない用語や似たような用語が多くとても覚えられない。だがとりあえず各章を読み、章末問題を解いて少しでも記憶に留めておく。
後半はセキュリティや倫理、契約、特許関連など、IT業界で働いていれば知っていることも多かったので流し読みでもなんとかなる。やはり中盤が手ごわい。
そしてある程度テキストを読み進め、11月の受験に間に合いそうだと判断したタイミングで問題集も購入した。問題集に手を付けたのは10月15日だった。そしてそれと同時に11月8日の受験にも申し込んだ。
問題集は各章2回ずつ解いてから次の章に進んだ。連続で2回解けば、その時は8割方正解できる。だがやはり似たような用語は迷うことが多く、ちゃんと覚えられていないことに不安も増していく。
最後の1週間で、問題集に付属の模擬試験をダウンロードした。本番の試験は120分で160問だが、この模擬試験はなぜか191問もあった。紙に印刷して解きたかったが膨大な量になるのでスマホでpdfファイルを開いて191問を解く。一気に全問解く時間が取れず、しかたなく2日に分けた。本当は本番を意識して時間も図りたかったが、そもそも問題数が違うので致し方ない。
そのあとは模擬試験を採点し、解説を読んで間違った問題や曖昧に覚えていた用語をもう一度復習した。この時の模擬試験の正答率は75%だった。このまま維持できれば合格できそうだ。
試験当日、オンラインのテストは13:00開始なので、午前中にもう一度問題集をざっと復習する。「正しい答えを選ぶ」パターンと「正しくない答えを選ぶ」パターンがあってややこしい。
そしてオンライン受験
自宅でオンラインで受験するので、計算問題はエクセルを使って解くこともできるし、分からない問題があったらテキストやWEBで検索したってかまわない。ただ160問を120分で解かないといけないので、1つの問題に時間を使いすぎて最後までたどり着かないことがないよう注意が必要だ。
問題にでてくる用語は見たことがあるが、その問題の答えが分からない、というものはいくつもある。だがここでテキストを開いて索引からその用語を調べてみても、その答えは大抵テキストには載っていない。またWEBで検索してみても、長々と説明の書かれたサイトを読み込んでそこから答えを探すのはとても時間がかかる。
1時間たって80問も終わっていなかったので、ここからは極力調べることはせず、怪しい問題はチェックを入れて最後に時間があったら調べる事にしてとにかく先に進めた。だが最後まで終わってからチェックを入れた問題を見返そうにも、チェックを入れた問題の番号が分かるだけなので、ひとつずつ問題を開き直さないとどんな問題か分からず、ざっと見て調べたらわかりそうな問題を選ぶ、ということはできない。
結局は調べるかどうかはその時に判断しなければならない、ということだ。もっとテキストや問題集を読み込んでいれば、問題の答えがテキストに載っていたかどうか分かったかもしれないが、1~2回読むだけではその域に達するのは難しい。
なんとか160問をほぼ120分間でギリギリ解ききった。あとは2~3週間後に結果の通知メールが届くのを待つばかりだ。感覚的には70%は取れていそうなのだが、ややこしい問題が多いので正直なところ不安も残る。だがやることはやったので、とりあえず結果が出るまでは日常生活にもどる。
G検定を勉強した感想
AIは確率の計算でできている。そしてその確率を上げるために膨大な情報を学習させたり、計算方法を改良していて、それはこれからも続いていくのだろう。そのあたりが腹落ちしただけでも、勉強した甲斐があったと思う。そしてやはり、今すぐに今の仕事にAIを活かせそうにはないし、AIに仕事を奪われるといった懸念も必要はない。ただ、もっとAIを活用して、有能な助手や秘書の役割を担えってもらえるような使い方は考えて行きたい。
結果が届き次第あらためて更新する
合格すればテキストと問題集をメルカリで売る。そして会社に受験料補助を申請せねば。そして不合格なら1月の再受験をめがけてテキストをまた読み直し、会社に受験料の補填を申請しよう。

