何気ない日常を目標化すること

自己研鑽をマネジメント
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2023年元旦、あけましておめでとうございます。

新しい年を迎えるこのタイミング、多くの人がなにか新しいことを始めようとする。私も最初はこのブログを2023年1月から始めようかとも思った。キリが良いと、物事も始めやすい。そして初詣では、新しく始めようと決めたことや、その年の大きなイベントなどが無事に終わるよう祈ったりする。今年こそはやろう、今年はできる気がする。でもただ思う・祈るだけでは昨年と同じ結果になる。そこで少し工夫をしてみるといい。

目標を達成するにはまず見える化すること。目標を具体的な行動に変えて文字として表現する。そしてその行動に対して計画を立てる。あとは計画通りに事を進める。計画は常に進捗の確認をし、必要に応じて修正する。これを日々のルーティーンにすれば、着実に目標の達成に近づく。

100の目標を立てること

そこで新年早々お勧めしたいのが「100の目標」を立てることだ。私も数年前からやっているが、要はその年にやりたい事を100個書き出して、その100個を意識して日々生活するというもの。目標を立てて日々意識すればハリが生まれるし、目標を達成すれば自己肯定感も増し、他の目標の取り組みへのヤル気も出るという好循環が生まれる。毎日をダラダラ過ごして時間を浪費することの抑止にもなる。

もちろん目標はあくまで手段であり、それを達成することで成し遂げたい事・状態がある。例えば「健康」や「幸せ」などで、最終的にはこれらの欲求を満たす形でないと意味がない。また目標を達成することがすべてになってしまうのは本末転倒だ。目標は達成できたけれど「健康」を損ねたり「幸せ」を感じにくい状況にならないように注意したい。

やってみるとわかるが、やりたい事を100個書き出す、という最初の一歩がなかなか難しい。しかしいくつかコツがある。

コツ1:難しく考えない

まずはあまり難しく考えない事だ。「資格を取りたい」「合格したい」など、達成に向けて一定の努力が必要なものを軸にした方がよいが、少し意識をするだけで、あとは普通に生活していれば達成できるものがあっても良い。私は各目標を「必須」「できれば」「そのうち」の3つの区分に分けている。最低でも「必須」とした目標はすべて達成したいもの。「できれば」「そのうち」は達成条件が難しかったりするので、今年はまず取り掛かり達成は数年後でもいいと考えること。100個すべてを1年間ですべて達成する必要はないのだ。大量の目標に日々追われてプレッシャーを感じすぎて「健康」や「幸せ」を害してはいけないし、モチベーションが高くないと張り詰めた状態は続かない。

例えば私は「テニススクールに1年間通う」を「必須」として目標に入れていて2022年も無事に達成した。レッスン日に用事があれば別に日に振り替える必要があるが、振替をためずに消化しよう、という気持ちがあれば容易に達成できる。しかし続ける気持ちを持たなければ達成が難しくなることもある。この目標は「テニス(週一回の運動)を続ける気持ち」を維持したい、という狙いがある。

コツ2:ステップも目標にする

また、難しい目標については達成のためのステップも一つ一つを目標化する。例えば「ジョギングを毎日続けたい」という目標を立てるのであれば、毎日続けるのは「そのうち」の区分にして、最低でも毎週続けることを「必須」または「できれば」にする。毎日続ける、という目標は1日休むだけで達成が出来なくなるが、この目標を立てた目的は「ダイエット」や「健康」だったはずだ。であれば毎日続けられなくても、できる範囲で続けることに効果・意味がある。

資格を取得する場合についても、「参考書を買う」「週5日は勉強する」「試験に申し込む」「試験を受ける」「合格する」など、細かく目標設定をして区分分けしていく。1年で合格できなくても目標達成に向けて努力をすれば着実にゴールに近づく。大きな目標を達成するために、ちゃんとステップを上がっているのだと自覚することも重要だ。

コツ3:ジャンル分けする

始めは100どころか50個の目標を立てるのにも苦労する。そういうときはジャンル分けをしてみる。「仕事」「スキルアップ」「趣味」「家族」「娯楽」など、各ジャンルでやりたいこと、いつかやってみたいと思っていたことをどんどん書きだす。

「旅行」だって立派な目標になる。「1泊旅行にいく」「沖縄に行く」「北海道に行く」「海外旅行に行く」。少しでも実現性があれば目標に入れて構わない。ただしできるだけ「具体的」な内容にする。いつか旅行に行きたい、というふわっとした「願望」を具体化すれば、それが「目標」に変わる。

私は100名城のスタンプ集めをしている。また20にも満たないがいつかは全スタンプを制覇したいので「そのうち」の区分で目標化しているが、今のところ達成のめどはたっていない。それでも「新しいスタンプ1個」「新しいスタンプ3個」という二つの目標は昨年クリアできた。有給休暇を消化する際にこの目標を思い出したので日帰りで一人で出かけた。先は遠いが全スタンプ制覇に近づいた。

コツ4:100個にこだわらない

ある程度書き出せたら100個に満たなくても良い。始めは50個でも十分だ。そこに時間をかけるよりも、書き出した目標のうち始めやすいことから始めてみる。正月休みに家でゴロゴロするのにも飽きてきたら、さっそく1つや2つの目標をクリアするために行動を開始する。その時すぐに取り掛かれるような目標が入っていなければ、さっそく目標を見直す。目標設定が大きすぎるのなら、ステップ分けして簡単な目標を追加する。いつどれだけ追加してもかまわない。結果的に100個を超えても別に良い。ただしできるだけ一度立てた目標は変えないこと。「欲求」や「願望」を見える化したのだから、そのための目標は残しておいて、達成のための手段が難しすぎるなら行動しやすい目標を追加していく。

目標を振り返る時間を作る

目標を立てたら、振り返り・記録・評価することを習慣化する。私はパソコンのデスクトップにショートカットを貼っていて、毎週ちらちらとチェックするようにしている。どうすれば習慣化できるかは人それぞれだが、できるだけ自然に負担や抵抗がない方法を見つけたい。印刷して手帳に挟んでおく、冷蔵庫に貼る、壁に貼る、手ごろなアプリを使ってみる、どれでもよい。パソコンなら、各目標の横に達成日と達成内容をメモれるようにして、達成したらその行はグレーアウトする。印刷した目標なら、マーカーで色を付けるなど、進捗が分かりやすい方がヤル気もでる。

このルーティーンが習慣化すれば、目標達成に近づく。

1年やり切ったら

年末または年明けに、100個の目標を振り返る。達成できた目標の分だけ「欲求」や「願望」を満たすことができ、「成長」や「幸せ」を達成できたということだ。自分で自分をほめて、モチベーションを上げる。

できなかったこともたくさんあるだろう。その理由・原因を考えることも大事だ。目標の設定が良くなかったのかもしれないし、実はそんなにやりたいことではなかった、ということもある。

そして新しく100個の目標をたてよう。できなかったことにリトライする、やりたいことが変わったので目標を入れ替える、達成した同じ目標をもう1年続けてもいい。新しくやりたいことが見つかったら、それも追加する。一度100個の目標を作ってしまえば、次の年の目標づくりはずっと楽になる。

さあ、やってみよう。

何気ない日常は、目的や目標を持たなくても流れて行ってしまう。でも目標を設定し一つ一つクリアしていけば確実に変わっていく。年末年始、のんびりテレビを見て過ごすのもよいけれど、自分のために少し時間を捻出して目標を作ってみることをお勧めする。

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