パンシェルジュ検定に資格試験の未来を見た

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9月3日にパンシェルジュ検定2級を受験した。

40代これからの資格取得として目標に掲げたひとつで、5月末に早割で申し込んでいた。

3級のテキストは1年前に購入していたが、その時はただの興味本位だったので検定は受けなかった。だが今年、”久しぶりになんでもいいから資格を取りたい!”という思いもあって、あらためてチャレンジすることに決めたのだ。早期割引の申込期限が5月31日までだったので、駆け込みで申し込んだ。だが早期割引といっても微々たるもので、趣味にしては受験料は安い額ではない。

 <パンシェルジュ検定 受験料>
 パンシェルジュベーシック(3級)4,700円 → 早期割引4,470円
 パンシェルジュプロフェッショナル(2級)5,900円 → 早期割引5,610円
 パンシェルジュマスター(1級)7,700円 → 早期割引7,300円

 ※参考:情報処理技術者試験 受験手数料 7,500円

そのため少しでも価値がありそうな2級を選択した。実際、資格自体が直接なにか役に立つわけではないが、気持ちの問題だ。2級でも合格率が65%程度と高いので、3級に受かってもまだ次に挑戦する余地ができてしまう。1級は難易度が一気に上がって35%しか受からないし、レポート提出もあるので気楽に受験するわけにはいかない。2級なら今回のチャレンジのゴール設定としては申し分ないだろう。

パンシェルジュ検定2級の勉強方法

まずは2級のための公式テキストも購入する。メルカリで中古を買ったとはいえ、3級のテキストもあわせれば出費は1万円を超えてしまった。これはなんとしてでも1回で合格しなければならない。

情報処理試験の基本情報や応用情報ほとんどが過去問の類似問題なので、問題集をやり込むことが合格の近道だ。だがパンシェルジュ検定はテキストに100問の模擬問題と、各章に10問程度の問題が載っているだけで、やり込むほどの過去問を手に入れることが出来ない。そのため勉強方法はひたすらテキストを読むしかない。

2級のテキストには、2級は3級の分野からも出題される、と書かれていたので、まずは3級のテキストを読み直すことから始める。パンの種類や製法など、専門用語が多いのでなかなか頭に入らなかったが、2~3回読んでから模擬問題100問を解くと90点程度取ることが出来た。出だしは順調だ。そこから2級のテキストを読み始める。

だが7月、8月は夏休みの旅行やイベントごとが多く、思うように勉強が進まない。8月後半、検定までのこり2週間となっても、2級のテキストは半分も読めていなかった。そこで最後の1週間は、毎週のJapan Times Alphaを読む時間を減らしてパン検定の勉強に注力することにした。

少なくともテキストは読み終わらないと話にならないので、平日仕事が終わってから残りの半分を読み進める。そして試験前日に2級の模擬問題100問を解くと70点だった。合格ラインぴったりでは困るので、もう一押しだ。まずは3級の模擬試験をさっと復習し、忘れてしまった分野はテキストを使って復習する。そのあと、2級の模擬試験と、各章の練習問題も10問ずつ解き直す。

試験は3日の午後からで、かつ在宅でオンライン受験が可能なため、当日の午前中も勉強に充てることが出来る。最後はもう一度、2級のテキストを集中的にざっと読み直した。最後までは読み終わらなかったが、趣味の一環としてはやれることはやった。

オンライン検定もある

パンシェルジュ検定はカメラ付きのパソコンやスマホ、タブレットがあればオンラインで受験できるところは大変ありがたい。会場検定は札幌・東京・横浜・名古屋・大阪と、限られた都市しか試験会場が用意されていないので、利便性よりは検定を主催する側の事情もあるのだろう。ベンダー資格や国家資格とは意味合いが違うので、高い受験料を払う上に交通費までかかるのであれば、受験のハードルがさらに高くなる。資格の知名度や人気度によるところも大きい。

「日販セグモ」という会社が「検定、受け付けてます」という検定ソリューションをアウトソーシングで提供していて、このサービスを使えばオンラインでの申し込みやオンライン検定を主催するハードルも下がる。私が以前受けた城検定も、今はこのサービスを使っているようだ。

自宅でオンライン受験できるのなら、テキストを見ながらテストをうけてもバレないのでは?という気もするが、そこはちゃんと考えられていた。

公式ホームページには、オンライン検定の注意事項が明記されている。

 ・検定中は常にカメラで顔を映しておかなければならない
 ・試験中に不正行為を行ったこと、または疑われる行為があれば失格

https://www.kentei-uketsuke.com/img/sys/27pan_Kiyaku_online.pdf

実際試験を受けてみると、さらに不正の難しさが良く分かる。カメラで撮影している映像は試験画面に常に表示されていて、スマホやパソコンで受験すると、自分の顔がどこを向いているかがよく分かる。少しでも画面の外を見れば、それは違和感のある行為となってしまう。どこまでバレないかは分からないし、全受験者の映像をすべてチェックするわけでもないだろう。だがマークシート形式でのオンライン受験にも関わらず、検定終了後にすぐに結果が発表されるわけではなく、結果の通知は1か月以上先になる、ということから、なにがしかのチェックはされるに違いない。AIが自動でチェックするのか、一定間隔でサンプリングした画像を人がチェックするのか、とにかく牽制の効果は十分だ。

この方法であれば、主催側・受験者側双方でメリットが大きいので、今後情報処理試験なども同様の形式に変わっていくのかもしれない。

検定が終わって

検定後、すぐに結果の発表はないのだが、問題と回答結果をpdfファイルで保存しておけるのもありがたい。自己採点したところ、合格ラインは十分にクリアできていたので一安心だ。

今回パンシェルジュ検定を受験してみて、あらためてパンという食べ物の奥深さ、パンが出来るまでの工程の複雑さや難しさを知ることが出来た。国産小麦や天然酵母の種類、特色など、これまでパン屋のポップなどで見かけてもスルーしていたが、これからは興味を持って、パンを選ぶ際の判断材料の一つにできそうだ。

たかが趣味、されど趣味。自ら学ぶことで、その世界は大きく広がり、よい楽しむことが出来るだろう。次はコーヒー検定やビール検定にもチャレンジしてみたい。

だがその前に、次のターゲットは春の情報処理試験。ITストラテジストにむけた勉強を始めなければ。(合格率は14~15%)

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