正しいお金の使い方

お金をマネジメント
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ポイ活でお金への愛着を実感できる。

広告用の動画やサイトを視聴することで得られるポイントは僅か数円相当であり、地道な作業だ。毎日繰り返すことで月数百円にはなるが、家計の足しにできるような額ではない。ただ、広告の視聴だけでなく、クレカや楽天市場でのSPU(ポイントアッププログラム)も意識的に使っていくと、ポイント還元額は月数千円と無視できない規模になっていく。ポイントを貯めること自体に育成ゲームのような娯楽的要素を味わっており、私にとってはもはや趣味のようなものだ。

また、ポイ活には副次的な効果もある。

昨今、現金に触れる機会がかなり減っている。毎月の給料は銀行振込、決済手段は基本的にキャッシュレスなどとても手軽になった。そのため子供のころに駄菓子屋でお菓子を買うときのように1円を意識して支払う、といったことはもはやない。お店やネットで良さげな商品を見つけた際、財布に持ち合わせがないからといった理由で抑止力が働くことはない。便利な反面、衝動買いや無駄遣いをしやすい状況にある。

しかしポイ活は、クジが当たれば1円相当、URLクリック1回で0.1円相当しかもらえないので、僅か1円を得るためにそれなりの労力がかかる。1円を得ることの労力を知ることが、無駄遣いに対する抑止力となる。給料として振り込まれた1000円よりポイ活で貯めた1000円に愛着がわくので、目的をもって意識的に使おうという気持ちを持つことが出来る。

ポイント投資は一度設定すればあとは無欲で溜まっていく

ポイントには有効期限を過ぎると失効してしまうものと、期限なく半永久的に保有できるものの2種類がある。楽天ポイントについては、楽天モバイルの支払いや楽天Payでの購入、楽天市場で購入額の一部をポイントで支払うなど、有効期限切れポイントが失効しないよう常に意識している。有効期限のあるポイントはチャージや楽天証券では使用できないため、用途が限られるのだ。そして有効期限がないポイントは、複利効果を期待して投資信託の購入に充てている。

楽天証券での投資信託の購入は5年ほど前から始めた。購入する投資信託を決めたら、あとは毎月一定のポイントを自動で買い続ける。ポイントが余ってきたら買い足しをする。途中で銘柄を買い替えたりもしたが、気づけば累計で20万ポイント分も投資信託を購入し、今のところ5万円以上の利益が出ている。元手はポイントなので、途中の価値変動を意識することなく無欲で溜め続けたられたことが一因だろう。ちなみに5年間で20万円とは1日110円をコツコツ溜め続けた場合とほぼ同額だ。

習慣的なコンビニ通いを考え直す

毎朝出社前にコンビニに立ち寄って、ペットボトルやちょっとしたお菓子を買う、という習慣がある人は多いだろう。私も昔はその中の一人で、お茶とフリスクを買い続けていた。当時の値段は覚えていないが、少なくとも毎日300円、月換算なら6千円、年換算なら7万2千円も支払っていたことになる。

当時は毎日終電帰り、というハードワークを続けており、フリスクは眠気を紛らわすためのものだった。フリスクを口に入れてから「濃い味」を飲むと、眠気が覚めて仕事の効率があがるのような気がしていた。今では考えられない生活だったが、20年近く前のIT業界はどこもそんなブラックな職場だらけだった。そんな状況下においては、毎日の300円の出費はそれなりに目的意識があり、他で代替できるものではなかったと思う。

今はフリスクもお茶もコンビニで買うことはほとんどない。お茶はあくまで水分補給のためなので、紙パックのお茶っぱを買って家でお茶を作って水筒に入れて持っていく。夜にお茶を沸かしておけば、朝はナルゲンの水筒に注ぐだけだ。仕事中に過度の眠気に襲われることもないので、フリスクも必要ない。あの頃、習慣的かつ無意識に支払っていた年間7万2千円を、今支払うことはもはやない。

コンビニや自販機で飲み物を習慣的かつ無意識に買ってはいけない。

コンビニはスーパーに比べて割高なことが多い。そのコンビニにしかないスイーツや総菜、パンなどもあるが、毎日コンビニ通いが習慣化している人は、本当に毎日コンビニに通う必要があるのかを考えてほしい。飲み物は水分補給、食べ物は栄養補給のためのものだ。その商品が好きで代替できないのなら問題はないが、特に意識なく習慣的にお茶やお菓子を買っているのなら、その習慣は改めた方が良い。500mlのペットボトルは150円以上するが、家でお茶を作れば数十円もかからない。水分補給という目的を達成するだけであれば、1日100円以上も支出額が変わってくる。1日100円の支出を見直すだけで、5年間で20万円ちかくも溜まるのだ。

コンビニだけではない。自販機や、ドラッグストア、スタバなどのカフェであっても、購入目的は何か、目的達成のためにベストな選択肢なのか、費用対効果が重要なのだ。なんでもやみくもに節約すればよい、という話ではない。家でお茶を沸かすよりもコンビニで買うお茶が好きで、水分補給以上の価値を感じている、ということもあるだろう。それでも、会社帰りにスタバでコーヒーをテイクアウトするなら、ドリップ珈琲を買っておいて家でゆっくり自分でコーヒーを入れて香を味わう、という選択肢もあるのだ。過去の習慣を無意識に引きづるのではなく、今の費用対効果を意識できているかどうかが全てだ。

無駄な出費は抑えても、必要なものは支出を惜しまない

費用対効果を意識し、効果が薄いものの購入は控える。それとは逆に、高い効果が期待できるものの購入は惜しまなくても良い。

家族旅行の旅先で追加の5千円を支払えばそこでしかい出来ない経験ができるのなら、その価値はプライスレスだ。お金の価値観は人によって違うし、追加の5千円のインパクトも各家庭によって様々だが、それらを加味した上で、お金を支払うかどうかを判断すべきだ。

私が最近特に意識しするのは『一家4人での家族旅行はそう遠くない未来に終わりが来るかもしれない』と言うことだ。子供が高校生になれば受験等で忙しくなるし、大学に進学したら一人暮らしする可能性だってある。親とは旅行に行きたくない、と言い出すこともあり得る。そうなると、追加で5千円支払って得られる経験は一生に一度きりのもので、その時を逃せばもう2度と取り返すことが出来ない。

とは言いながら、いくらプライスレスだからとはいえ突発的かつ感情的に予算を大きく超える支出を繰り返していては、家計が破綻しかねない。企業でも家庭でも、トータルの予算枠を超えてしまうのは健全ではないし、プライスレスな経験と引き換えに次の日の食事に困る、なんてことになってはいけない。そのため旅行などで高額な出費が見込まられるときは、追加分の枠をあらかじめ決めておくか、もしくはそこで体験するアクティビティについても計画に組み入れおけば安心だ。

失敗から学んで今に至る

もう15年以上前になるが、私は新婚旅行でエジプトに行った際のある判断を今も悔やんでいる。

そこではビザの三大ピラミッドをバックにラクダに乗ることができるサービスがあった。だが海外旅行に慣れておらず、新婚旅行自体がかなり高額になったこともあって、私は追加の支出に尻込みしてしまい、結局ラクダには乗らなかった。具体的な金額は覚えていないが、旅行全体の費用からすれば大したことはない額だったと思う。それなのに、それこそ一生に一回あるかどうかの機会をフイにしてしまったのだ。若かったからだろうか、あの時はそこまで頭が回らなかった。

もうあの時のような失敗はしたくない。無駄な支出は避けるべきだが、ただ貯めるだけではお金はなにも価値を生み出さない。節約自体を目的にしてはいけない。節約しお金を貯めるのは、より価値がある目的に到達するためだ。そして、使用可能な予算枠や目標とする貯蓄額を定めた上で、最大限の効果を得られるように計画的にお金を使う。そこで得た品物や経験、サービスこそが価値ある財産となる。

我々は様々な欲求を満たすことで幸せを感じていて、そして人生の充実に繋がる。正しいお金の使い方とはつまり、人生を充実させることに繋がっているかどうかを考えることだと思う。

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