一戸建てに引っ越してから8年近くJCOM NETを利用している。もともとは12Mのコースだったが、気付いたら40Mまで増速されていた。SNSやyoutubeを見る程度であれば回線の速度はあまり気にはならなかったが、最近たまに接続が切れることがあり、そのたびにモデムの再起動(電源ケーブルの抜き差し)をすることにストレスを感じていた。また息子がフォートナイトをするときに、アップデートが入るとゲームを開始するのに時間がかかる、と嘆いていた。そこで光回線への切り替えを視野に入れていろいろと調べ始めた。
被疑箇所はモデム
JCOMをはテレビとネットをセットで契約している。現状、JCOMには税込みで月5,500円程度支払っているが、光回線への切り替えだけだと同じくらいの金額になる。しかしここにテレビやプロバイダ契約が入ると、どうしても7,000円近くはかかる。また光回線に切り替えると速度が1Gにまで跳ね上がるのだが、我が家の利用状況からみるとあきらかに過剰だ。またJCOMからの切り替えは契約変更期間外だと違約金がかかる。昨年末に2年間の更新をしたところだったので、15,000円の違約金を払ってまで回線を切替えするほど切羽詰まってはいない。
そこで回線切り替えの件はいったん保留して、インターネット環境を改善する手段を継続して調べてみると、モデムがボトルネックになっている可能性が浮上した。いくつかのサイトで、モデム内蔵のwifiが遅いので市販のwifiルータを購入し、モデムにwifiルータを接続したところ回線速度が大幅に向上した、という記事を見つけたのだ。
そしてとりあえず現状どのくらい速度が出ているかを調べてみると、下りはわずか14M弱たらず。契約の3分の1の速度しか出ていない。
ちなみにモデムは「BNMUX BCW710J2」を使用している。
モデムが古く本来の性能がでていないのか、もしくはもともとの仕様なのかはわからない。しかし40Mコースで14Mしか速度が出ないのは納得がいかないので、サポートセンターに連絡してみた。オペレータの回答は「wifi接続の速度は距離や遮蔽物の影響が大きいため、3分の1程度の速度であれば許容範囲内」というものだった。それでも、接続が頻繁に切れることも伝えたところ、一度見に来てもらえることになった。
モデム交換により本来の姿、14M→40Mへ
サポートスタッフがまず現状の回線速度を確認すると、LAN接続なら40M、wifi接続なら20Mでており、特に異常はないという。また「BNMUX BCW710J2」は今も現状で、多くの家庭で使用しているという。それでも念のため別の機種「HUMAX HG100R-02JG」に変更してもらうことにした。
そしてその結果、回線速度はwifi接続にもかかわらず40Mに跳ね上がった。
「BNMUX BCW710J2」の本来のスペックなのか経年劣化なのかは今となってはわからないが、少なくともこれまで使っていた機器はwifiの親機としての機能が著しく不良なことは明白だ。保守切れではないのでモデム交換は有償になるかも、と二の足を踏んでいたが、今回は無償で交換してもらうことが出来た。点検、交換まで1時間もかからないので、JCOMの回線速度が気になっている人は、光回線への切り替え検討よりも、本来の速度が正しく出ているかどうかをまず確認してほしい。「回線速度 計測」などでググれば、WEBブラウザ上でお手軽に計測できる。
40Mの効果と今後について
速度が40Mに向上し、息子はこれまで30分かかっていたフォートナイトのアップデートが10分で終わった、と喜んでいた。確かに速度は3倍になり、我が家のインターネット環境は改善したので、当面は40Mで大丈夫だろう。しかしゲームのパフォーマンスはそこまでの向上したわけでもなく、今後Webコンテンツのファイルサイズがますます大きくなったり、より速度の求められるゲームを十分に楽しもうとするならば再度回線切り替えを考える必要がでてくるかもしれない。
JCOMでコース変更も有効な選択肢の一つだ。サポートセンターに問い合わせてみたところ、今回交換したモデムは320Mも対応していて、コース変更の際は機器変更は不要だという。ただし料金は6,500円程度に増額となり、初期手数料も3,000円かかるので、当面は40Mコースで様子を見ることにした。
とりあえず今回は40Mに向上したことだけで、十分に満足いく結果となった。ネット回線の利用料はずっと発生する費用なので、過剰投資とならないよう回線切り替えの判断は慎重にしたい。